幕末の囲碁棋士、太田雄蔵と本因坊秀策の嘉永六年の三十番勝負を書きました。EPUB形式なので、iPadのiBooksなどで読めると思います。 詳細はこちらからどうぞ。
文章自体はほぼ1年前にできていたのですが、EPUBへの修正などが面倒で時間があいています。また、現在はもちろん無料ですが、そのうちKindle版を作ってみようかと考慮中です。
あとがきからの一部(詳細はこちらから)
そもそも雄蔵と秀策のことを書いてみようと考えたのは、依田九段の古碁名局集に、雄蔵と秀策の三十番碁第二局のことが載っていて、ハネに対してハネて黒の伸びを許したあたり、雄蔵はこの日体調が悪かったのだろうか、と書かれていたことに始まります。調べてみると、その日は小田原大地震のあった日で、時刻も多分に近いとあっては、やはり何らかの影響はあったのだろうと思いました。
また、旧来囲碁の側からだけ見ているので、三十番碁が七月以降三ヶ月近く間が空くのはなにか都合があったのだろうかとされていますが、これも調べてみると、将軍の薨去にともなうものであろうということが見えてきました。 他にも豊島屋の白酒売りの日に対局が組まれていたり、黒船来航の翌々日にも戦っていたり、いろいろなことを知ることができました。
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