一時期オペラを勉強しようと思ったのだが、気力が続かず買い集めたDVDも処分してしまった。どうもやはりオペラには向いていない体のようである。でもカヴァレリア・ルスティカーナは短くてわかりやすいから好き。
どうもオペラが苦手なのは、劇であることと、人の声よりも楽器の音の方が好きであるかららしい。またどうしても歌が中心になるので、構成とか展開とかいう部分がなくてシナリオになってしまうからだろう。もっともオペラはオペラの楽しみ方があるわけで、自分にあわなかったというだけである。
その中でもカヴァレリア・ルスティカーナがまだ好きなのは短いことがすべてだろうか。CD一枚分の長さなのである。これならマーラーの交響曲のようなもんだ。また、前奏曲から全体の構成がもちろん歌なのだけれど、劇的な展開もよいざんす。。。お話は単純なものだけれど。
マスカーニは一発屋でデビュー作のカヴァレリア・ルスティカーナばかりが有名で、プッチーニのようにオペラ作曲家の大家にはなれなかったのですが、確かに後のものではところどころ良いところもあるけど、カヴァレリア・ルスティカーナのように全曲楽しめるつうわけにはいかなかったんですよね。つうかカヴァレリア・ルスティカーナが詰め込みすぎのような気もする。プッチーニのように名曲小出しにしながら、全体のレベルを保つつう技がなかったというか。また、良い脚本家がいなかったのかなあ。。。
また一般には間奏曲ばかりが有名ですけど、昔マンドリン合奏団で指揮させてもらった前奏曲も名旋律がつまっていて、個人的にはこちらの方が好き。またその後の合唱曲といい、オペラには珍しく捨て曲なしという感じ。
持っているCDで好きなのはシノーポリ指揮 ドミンゴ バルッツァ、だけどシノーポリの指揮は交響曲のような音楽のほうにも意思を感じておもしろい。歌い手に合わせるよりは歌い手にもあわせさせるように感じてしまう。まあドミンゴだし、定番のような気がする。
ムーティのものはカレーラス。この曲に関しては私は主張がないので、これでもよい。でもこれも手に入り難いのだろうか。
ビシュコフのものはノーマンがサントゥッツァで買った気がするけどそんなに印象に残っていない。いまみるとジャコミーニがトゥリッドゥだったのか。ガルデッリのものは2枚組でカヴァレリア・ルスティカーナの他に友人フリッツ間奏曲やグリエルモ・ラトクリフの夢、イリスから序奏と太陽の讃歌、仮面序曲が入っているのが珍しい。仮面序曲はマンドリン業界での有名曲ですが。。。
もちろんオペラなのでDVDで視る方がよいかもしれないけれど、ゼッフェリのこれしかない気がする。私が持っていたのもこれだけれど、今は手に入れ難いのだろうか。
自分でもDTMで作ってみたものがあります。4曲もあるということは結局マスカーニ好きなのだ。今作るともっと良い音になるんだろうなあ。。。
手元のCD
- シノーポリ指揮 ドミンゴ バルッツァ
- ムーティ指揮 カレーラス カバリエ
- ビシュコフ指揮 ジャコミーニ ノーマン
- ガルデッリ指揮 ボニゾッリ アーロヨ
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