アラン・ムーアでは「フロムヘル」を読まなくては読まなくてはと思いつつ、この暑さのせいだとつい読めずにいるのだが、「トップ10」はもう少し明るいタッチの典型的な刑事ものであります。しかし、設定が凝っていて、スーパーヒーローやヴィランたちがあふれてひとつの街で生活する中、つまり住民全員がなんらかの超能力者(など)である街での警察署における刑事物語というなんだかわかったようなわからんような設定です。しかし、この「トップ10」が面白すぎる。しかも、最後はなんだか泣ける。泣けるのは、結局どういう設定だろうと、警察を成り立たせるのはデカ魂なんだという根本が心に残るし、これは洋の東西を問わないのだなあと思ってしまう。
登場人物がみんな一癖あっておもしろいし、いろいろな事件があちこちで起こって右往左往されるんだけど、最後は一本の線に収束していくのが良いなあ。もっともグレートゲームみたいな単発のネタも入っているんだけどこれはこれで感動的である。で、けっこうはまってしまったのだが、続きは出ないのかなと思う。少なくとも外伝のスマックスはでないかなあ。また「ウォッチメン」みたいに映画化されないかなあ。
コメントする