京都学生青春ものというジャンルがあるのだろうか。「鴨川ホルモー」などもそうなのであるが、無為な学生生活で意地っ張りで見栄っ張りなそれでいて純情な感じがたまらなく好きだなあ。結局どういう選択をしても「私」は薔薇色のキャンパス生活と黒髪の乙女を夢見ながらも小津と堕落した学生生活を送るのだろう。しかし、それがそれなりに輝いたものであったことは数十年たってみないとわからないよね。これはきっと小津が各世界の
意地っ張りで見栄っ張りで頭でっかちな感じの文体はちょっと漱石っぽくて、「私」の思考や考え方に共感してしまうので、「鴨川ホルモー」よりはこちらのほうが好きかもしれない。結局どこかでひねくれものなのだ、私は(恋ノ邪魔者と呼ばれたことはないとは思うが)。明石さん萌えも含めて、四畳半に世界を確立することのほうがホルモーよりゆがんでいるけど、学生時代はそんなものだったのだ。
どうも京都に何年間かいたこともあって、それぞれの背景が楽しめるのがよい。もっとも学生時代は大阪だったので鴨川デルタへの思い入れはわからないけど、確かに各場所良いところだ。私も京都の大学を選べば違う人生になったのだろうか?でも部分は違えどやはり似た人生になったのだろうか?でも京都はいいよねえ、離れてそう思う(夏は暑いからいやだけど)。
アニメで放映されたのは今年の春のようだが、うーん、見てないんだよね。というわけで、最近でたBluerayの第一巻を購入してしまった。アニメのディスクは一般に2話で5000円近くもするので普通は買わないのだが、今回は誘惑に負けた。でも第1話、2話をみて、買ってよかったかもしれない。。。というか続けて買ってしまうわなあ。
小説のほうでは4話、すなわち平行世界も4つを記述していたのだが、アニメのほうではもっと大幅に増えるらしい。最初から原本にないサークルだし。逆にどんなサークルと展開が待っているのか楽しみかも。
というわけで、「夜は短し歩けよ乙女」も読んでみよう。
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