もうそろそろ上映終了しそうなので、「瞳の奥の秘密」を観てきた。
アルゼンチンの映画であるが、アカデミー賞外国語映画賞だったらしい。アルゼンチンでは11週連続1位だったとか。荒っぽいところもあるけど、すごく良かった。
裁判所を定年退職したベンハミンは過去の記憶に残る事件の小説を書こうとしているが。。。どうも久しぶりに映画らしい映画を観た気がする。何が映画的なのか、というのはなかなかうまく説明できないのだが、画面に雰囲気があって話の流れに雰囲気があるというか。しかもなんとなく南米的な雰囲気が濃い。もちろんスペイン語というのもあるけど、舞台がけっこう街中だったり裁判所だったりするのに、これはアルゼンチン以外ではありえない感じはなぜだろう?主役の髭のせいか?
どんでん返し的な展開もあるので、筋書きはあんまり書かないけど、ボルヘスやコルタサルの小説を思い出した。そうか、25年後の展開はボルヘスのガウチョもの的な感覚なんだな。血がそうさせるのか?しかし、男の不器用さは世界共通なんだなあ。それに比べて女性は強い。最後のイレーネの態度は、映画の後味としてよいと思う、怖いけど。
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