学校の殺人

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久しぶりの読書記録を。

ヒルトンの「学校の殺人」を読んだ。ヒルトンって「チップス先生さようなら」の著者だということだが、、、読んでないです。文豪の書いた数少ない推理小説ということで。で、もちろん古典ではあるがおもしろかった。イギリスの学校ものというのはひとつのジャンルで、舞台は有名校ではないのだが、それが構想とあっていて良いと思った。とても雰囲気があってよい。学校ものはやはり雰囲気がでていないといけない。また、素人探偵君が主役なのだが、これもお決まりの、といえるような配置であるが、それが良い。文章もすごく読みやすかった。訳の良さもあるかもしれんけど、ヒルトンの文体自体があんまり関係節を使用していないようにみえる。英語っぽくないのかもしれんけど、日本語ではすごく読みやすいね。

で、犯人はもちろんすぐにわかるんだけど、素人探偵君がわからなかったりするのもお約束でそれにしたがってはらはらどきどきするのを楽しむのが味なんだろうと思う。最近の新本格にないのは、犯人がばればれでありながら状況を楽しむ、というようなゆとりというか小説としての広さのような気がする(犯人当てとかトリック当てとしてしか読めない、つまり3ページですむクイズと変わらんようなものが多すぎる)。

というわけで読書も楽しいぜ、ということで、最近買い逃していた本を買いだめたりしたのだが、果たしていつ読むことか?トイレットペーパーや水を買いだめせずに本を買っているあたりが生き残り力だめだめだな。

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このページは、なおきが2011年4月13日 22:43に書いたブログ記事です。

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