ラテンアメリカ五人集

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買ってはきたのだが、まだ読んでない。そろそろ読書にも力を入れないとなあ。。。

昔、集英社からハードカバーで「ラテンアメリカの文学」というシリーズが出ていて、なかなかすばらしい選び方に涙したものであるが、持ち歩いて読むにはちと重い。その後1994年ごろにいくつかが集英社文庫にはいって喜んだものだ。今でも残念なのはハードカバーで持っていたので「石蹴り遊び」を買わなかったことで、コルタサルのファンとしては申し訳なさでいっぱいである。

で、そのときの本は絶版品切が多かったのだが、なんか再刊してるじゃないか。これもリョサがノーベル文学賞をとったからだろうか?と喜んだら、今回はどうも4冊で完結のようである。。。そんなご無体な。マルケス「族長の秋」、プイグ「蜘蛛女のキス」、ボルヘス「砂の本」、今回の「ラテンアメリカ五人集」ということで。。。えー、「石蹴り遊び」はー?他には持っているけど大好きな(在庫の1冊を他人に押し付けたりもした)ドノーソの「三つのブルジョワ物語」とかカルペンティエールの「失われた足跡」とか、も復刊して欲しかったな。残念だ。

そういえば、木村榮一氏の「ラテンアメリカ十大小説」(岩波新書)も読みやすくてラテンアメリカ文学入門には良いかもしれない。

自分で出版社を気にせずにラテンアメリカ文庫をくむとどうなるだろうか?今の気分ではこんなもんか。

1.ボルヘス 伝奇集、エル・アレフ

2.マルケス 百年の孤独、族長の秋、愛その他の悪霊について

3.リョサ 緑の家、フリアとシナリオライター

4.フエンテス アウラ・純な魂、遠い家族

5.ドノソ 夜のみだらな鳥、三つのブルジョワ物語

6.コルタサル 石蹴り遊び、動物寓意譚、遊戯の終わり、すべての火は火

7.カルペンティエール バロック協奏曲、ハープと影、時との戦い

8.ビオイ=カサレス モレルの発明

9.アナレス めくるめく世界

プイグは入れない。アジェンデもあえてはずそう。新潮社は売れているボルヘスでばかり商売しているようだが、昔出していた新潮世界の文学をなんとかしてほしいね。 緑の家なんか岩波文庫になっているもんなあ。。。

その他自分のためのメモ

  • 9月2日刊 久生十蘭 「パノラマニア十蘭」(河出文庫)
  • 9月13日刊 ウラジーミル・ナボコフ 「闇のなかの笑い」貝澤哉訳(光文社古典新訳文庫)
  • 10月刊 R・A・ラファティ 「第四の館」〈未来の文学〉(国書刊行会)

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このページは、なおきが2011年8月10日 23:21に書いたブログ記事です。

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