鷺と雪

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ベッキーさんシリーズの第三作(最終巻)が文庫になったので読みました。

どうも前二作を文庫で読んだので単行本は買い難い。結局我慢できずに買うか我慢できるかだけなのだが、今回は我慢したということで。というか、北村薫さんのものはすべて文庫で読んでいるので、どうも単行本を買う気になれないのです。申し訳ない。そろそろ本を置く場所も本当になくなってきたので、どうすべい、電子書籍化するか、とか考えなくてはいけないのですが。

で、文庫待ちしていたので、前の話をほとんど忘れてしまったのであった。まあ主人公とベッキーさんの設定を覚えていれば、ついてはいけるのだが、ブッポウソウの話とかいろいろ忘れてるなあ。やはり全部文庫になってから読むべきだったかなあと、ちょっと反省。

謎についてはどれも見事にこなれているんだけど、やはり通奏低音にあるのは時代と人の生き方ということなのだろうと思う。これから戦争に突入して行く寸前の、上流階級の最後の穏やかさみたいな感じなのだが。特に最後の場面は、実際のネタを元に印象的だった。

前にも書いたが、階級制度や封建制度もそれなりに良いのではないかと思ったりするこの頃なのだが(特に最近の国会や政府をみているとそう思う)、いずれの体制でも凡愚が上に立つ確率が高いことが悲劇なのかな。もちろん民主主義でもそういう馬鹿を選ぶ国民も馬鹿な訳で救いようはないのだ。救われない。英明な君主のもとで国を作ってみたいものだと思う。(それはそれでまた民衆の嫉妬や不満で崩れて行くものなのかもしれない)

この対談も参考になるかもしれない。

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このページは、なおきが2011年10月29日 20:38に書いたブログ記事です。

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