三郷での公開が明日までなので急いでいってきた。
シネマ歌舞伎で「天守物語」を逃したんだけど、「海神別荘」は観ておきたいとがんばりました。泉鏡花の場合、言葉遣いが初聞きだと意味がわからん可能性があるので、文庫本で予習してからいった。まあ歌舞伎だと思えば、筋を知って楽しむのは普通であろう。
で、大変すばらしかったのだが、「海神別荘」の場合は玉三郎の美女よりも海老蔵の公主が主役だからなあ。超然としていて良いんだけど、公主の論理に納得してしまうので、鏡花の小説にしては、なんか理屈っぽくみえてしまってちょっと自分には異色である。舞台も衣装もたいそう美しいが、天野喜孝さんだった。おお、これは俺たちのかつてのファイナルファンタジーの世界だったのだ(グインサーガの方には縁がないのでこちらは置く)。
というわけで文庫本のほうも読んでおこう。青空文庫でもよいけど。うーん、「天守物語」も行けばよかったなあ。でも次の「高野聖」はちょっと設定が俗世なのでいかないかも。
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