最近映画DVDは特に安く、3枚1,000円だったりするのでちょっと見たいときは買ってしまっている。もっとも今回の3枚はこれを観たい!ということだったので、「タロットカード殺人事件」が廉価版になったのを店頭で見て購入。他はアマゾンで購入だったかな。で、ウディ・アレンの最近作特集ではあるけど、スカーレット・ヨハンソン祭りじゃないか、とも言えるのだが、うーん、スカーレット・ヨハンソンのほうはまあ絶対的に好きだというわけでもない、きっと。
「タロットカード殺人事件」は確か京都にいるときに観たのではあるが、細かいギャグとかはすっかり忘れていた。感想のほうはこちらに書いたとおりなのだが、全体を知ってから見直すと、細かい部分で、「なるほど、こうなっていたのか」と理解しなおすことができる。
原題は「Scoop」で、特ダネ記事をものにできるかどうか。。。という話で、ちょっとタロットカード殺人事件というのはやりすぎではあるのだが。そうか、前作の「マッチポイント」と犯行に関して階級それぞれの立場でやっているということか。。。と今頃わかってみたり。
「マッチポイント」のほうが先に作られているわけですが。ロンドン三部作の最初かな。こっちはシリアスかつどろどろな感じで、人生における重要局面での「運」をネット上のボールにたとえて話が始まります。ジョナサン・リース・マイヤーズ演じた元テニスプレーヤーのクリスはレッスンで知り合った上流階級の友人の妹と婚約、しかし友人の婚約者ノラ(スカーレット・ヨハンソン)を紹介されて・・・と、よくあるどろどろ関係が進みます。さて、追い詰められたクリスは・・・最後のおちが皮肉というかひねっています。その分納得行かない人も多いみたいだけど、逆にその部分が心に残ることになります。
ネット上のボールがどちらに落ちるか・・・と似たシーンがクリスの運命を左右するシーンとして取り入れられていて、しかもそれを観客のミスリーデングに使用しているというなかなか凝ったひねりではありますが、映画的なカットの使い方が好きだ。
そう、こちらはウディ・アレンは出演はしていません。シリアスだから?カルーソーの音楽も良い。。。そうかヴェリズモオペラそのものなんだ。
「それでも恋するバルセロナ」はペネロペ・クルスが 2009年 第81回アカデミー賞助演女優賞受賞してますが、いやおもしろかった。 片方が硬くて片方がやわらかい女2人の親友同士と女性関係にいろいろ噂のある画家、そして元妻が現れて。。。ぐだぐだな関係ではあるのだが、なんだかそんなに重くない映像と雰囲気と音楽が抜群ですね。結構ヴィッキー(スカーレット・ヨハンソン)とアントニオ(ハビエル・バルデム)とマリア・エレーナ(ペネロペ・クルス) の3人関係が好きだ。。。けど、これって「存在の耐えられない軽さ」そのままのような。。。
役者の才能の有無とかをそのまま役にしているような気がするのは、アレンさんやりすぎ?確かにこの映画では、ペネロペ・クルスが良い気がする。そういえば、映画の製作費10%が撮影したカタロニア地方の税金からの出資だったのに、英語の作品となって地元市民から猛反発を受けたとのこと。
というわけで、主題歌を含めて気に入りまくったので、久々にオリジナルサウンドトラックも買ってしまった。スパニッシュな曲ぞろいで気持ちよいス。でも一番は主題歌、キュートすぎる。バルセロナに行きたくなるよねえ。
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