交響曲第6番「鳥と天使たち」は室内オーケストラのためのもの。第6番なので田園風のトイシンフォニー、もちろん鳥の声多数。また他作曲家の第6番シンフォニーからの引用もある。正直もう旋律を覚えられなくなった身としては似たように聴こえるけれども。ただ、個人的な意見としては、音楽は実験論文ではないので、同じようなアイデアや表現のものがたくさんあっていいじゃないと思うようになっている。その中で自分の中の名曲が一曲でも残ればよいのだ。そもそも過去のクラシックの大作曲家でさえ現在では演奏されない曲をいくつも抱えているのだから。この系統の曲は室内オーケストラでのすっきりした響きがあっていると思う。
マリンバ協奏曲「バードリズミクス」は、楽器の特性もあって交響曲第2番のような構成。演奏は凄く良いと思うんだけど、一息もいれずにブラボーを叫ぶ馬鹿は何とかならんもんか。だからライブに行く気がなくなるんだよなあ。。。
「優しき玩具」のピアノ版は初めてなのかな。こちらは懐かしすぎてうるうるです。こちとらギターの曲から入っているので、時に第3集の出だしの「木漏れ陽のロマンス」「古風なる樹の歌」から「リムセ」あたりが、これはもう。。。ギター版も聴きなおしたくなったなあ。
ところで、音楽は音楽として、どちらのCDもジャケットがいいね。交響曲第6番「鳥と天使たち」はまさに鳥と天使と天国とのイメージ。これはとてもすばらしいと思う。一方「優しき玩具」はやはりこれだよこれ、ということなので、実は「優しき玩具」のほうが吉松マニアの琴線をくすぐるのかもしれない。
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