パニック・パーティ

| コメント(0) | トラックバック(0)

book-berkeley-07.jpg

我が愛するシェリンガム氏の最後の作品でありんす。

「パニック・パーティ」はアントニイ・バークリーの作品で、素人探偵であるロジャー・シェリンガムの最後の作品です。訳出が待たれていましたが、昨年秋にようやく翻訳されました。そんなに待っていたのならすぐ読めよというのは言えるのだけど。

で、さすがにシェリンガムとその一党、思い切り笑わせてくれます。しかも、もう推理小説じゃないし。。。どちらかというと、シチュエーション・コメディに思いっきりタバスコかけてみましたって感じかしらん。前回の「パニック・パーティ」もだいぶ壊れてたけど、まだ誰が犯人か、という興味もあったけど、これはもうねえです。でも、おもしろい。エゲレス人の一番とんがったところをかみ締めましょう。

というわけで、シェリンガムものは読み終わったんだけど、好みからいうと「最上階の殺人」とか「ジャンピング・ジェニィ」だなあ。シェリンガムの空回りを愛しているといえよう。そういえば「第二の銃声」も最近文庫化されたので、こちらもなかなか空回りしていて良いです。シェリンガムもの以外では「試行錯誤」がひねくれていたですなあ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://ns.concordia.to/cgi-bin/mt4/mt-tb.cgi/664

コメントする

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

2014年1月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

このブログ記事について

このページは、なおきが2011年4月21日 20:24に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「孫文の義士団」です。

次のブログ記事は「Eee PC 1015 PEM」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。