February 05, 2009

●百年の誤読

book-Hyakunen-no-godoku-01.jpg岡野宏文さんと豊崎由美さんの対談形式による「百年の誤読」を読み始めたら止まらなくなっちまった。そもそも最近のミリオンセラーなどには違和感も多く、まあほっとけばよいわけですが、時には自分の感じ方と近い人もいるのだということを知るのは心の補強に役立ちます。だって「失楽園」で文学主張されても会話が続かないんだもん。ハリーボッターなど駅に着く前に捨てちゃった私としては、これを読んで「同志だ」と思うわけです。

読んでいて、夏目漱石とかまじめに読み直したいなあと思った。日本文学読んでたのは高校の頃なので、もう30年近く前であり、やはり読めていない部分も多いだろうと思う。もっともその頃の感性もそれなりに重要だとは思うが。で、「百年の誤読」に出てくる中では泉鏡花や堀辰雄、内田百閒は読み直したいと思う。で、確かにおいらたちの上?の団塊の世代から本当に馬鹿になったんだろうなあ。

みると海外編も出ているので読みたい気もするけど、文庫で読みたいです。