12-japanese literatureの最近のブログ記事
前の記事で江戸の朝顔の話を書いたのだが、黄色い朝顔については、東野圭吾さんの「夢想花」があるようなのだが読んでいない。加えてアサガオ同心の話があるようなのでこちらは時代小説ということで読んでみた。梶よう子さんの「一朝の夢」です。
去年書いてみていた小説のようなものを電子書籍にしてみました。実名を書きたくはなかったので、恥ずかしながらペンネームになっています。もし興味を持っていただける方がいれば以下のブログからダウンロードをどうぞ。右のサイドバーのリンクにも入れました。epub形式なので、iPad, iPhone からはiBook で読めますが、他のものはリーダーとなるソフトが必要かもしれません。
蘇民祭のほうは、古代史民俗学的なもので、集合住宅~は軽い幻想(妄想?)ものです。古代史民俗学的なものは、もう少しネタがあるので折を見てだしたいです。去年一番力を入れていた時代小説で幕末の囲碁棋士のものは応募してみたもののまだ落選が決まっていないので、落ちたら公開します。
奥泉光といえば、「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」が「妄想捜査」というタイトルでドラマ化されているが、設定だけでさすがに原作のおもしろい部分の核はどこにもないなあ。 やはり原作がおもしろいです。佐藤隆太や桜庭ななみが悪いというわけではなく。
久しぶりに筒井康隆氏の小説「ヘル」を読んだ。「邪眼鳥」以来だろうか?時空の捻じ曲がり方やつながり具合は良くできているのだが、なんだか趣向には既視感がある。もちろん同じ趣向の小説がいくらあっても良いのだが、1作ごとの好みがすべてですが、今回は全体のリズム感とかおわりかたとかちと好みに合わない。前半の広がり方と後半の収束具合のレベルの合わなさもそういうものかもしれんが、もう少しひねってつながったほうが好きだ。また七五調の歌舞伎仕立ては登場人物ともあいまって、趣向ではあるが全体感として統一されているともいえない気がする。
この手のものではワタシとしては「驚愕の曠野」の凄惨な詩情が大好きで、続いて「邪眼鳥」であろうか。