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January 21, 2009

●霧と雪

book-Innes-06.jpg 年末にこのミスとかぱらぱらみたんだけど、まったく心惹かれなかったのでもう買わない。私の読むようなミステリはその種のものにはもう載らないことが多いけど、いいんです。で、マイケル・イネスの「霧と雪」を読んだ。イネスの作品がどんどん翻訳されてうれしい。。。が、これはちょっと微妙。

最期の落ちはちょっと不満なんだけど、まあそれよりもちょっと嫌味な人々の嫌味大会と作者の悪乗りとが楽しいはずなのに、どうも訳が日本語になっていない。。。つうか英語の地口的な掛け合いの会話とか反語的なひねくれた言い回しが、どうも読み取れないのでつらい。それだけがイネス読むときの楽しみなのに。。。たぶんもとの英語でも引用含め持って回った話し方や説明のしかたなのだろうけど、もうすこしくだけてリズム的につながらないとつらすぎます。

最初に書いたとおり最後の展開が私にとって微妙なんだけど、会話が楽しめればなあと、ちと残念でした。イネスは超訳でいいよ。 いや厳しいこと書いたけど、各出版社は気にせずマイケル・イネスとグラディス・ミッチェルをどんどん訳してくれ。ついていくぞい。

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