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September 09, 2003

●CCCDとSACD

CD紹介を書き始めているのだが、最近気になっているのはCCCDとSACD(DVDAudio)。

私は基本的にはCCCDのものは買いません。大きな理由は以下の通りです。
・ハードメーカーもソフトメーカーも再生保証を放棄しているようなものは、買う理由がない
・購入したものはmp3でコーディングして持ち歩いていたが、できないのならレンタルで十分
・コピーによる不利益解消のためならCCCDは価格を相当下げるべき

基本的にはCCCDを購入することは、それに賛意を表すことだと思っておりますので、今まで購入していたミュージシャンのものでも購入しないわけです。

日本では昨年度のCD売上は1割減のようですが、今年の4~5月期はさらにひどいとのこと。
CD自体の売上低下は日本に限ったことではなく、海外も相当ひどいようです。
海外ではユニバーサルミュージック・グループがCD卸価格を値下げして、希望小売価格を6ドル値下げし、12ドル98セントにするそうです。ますます輸入盤と国内価格の格差が開くわけですが、倍も違えば普通競争は成り立たないでしょう。

いずれにせよ、作成に数十億円かけた映画のDVDが3千円程度で購入できる現在、音楽CDの割高感は強いと思います。もちろん作成にかかる原価もあるでしょうが、それはあくまで提供側の理屈であって、消費側のマインドには関係ないでしょう。映画DVDがメディアとして価格を破壊した以上、それに対抗するか適応する形で変化していけるのでしょうか?

一方プロテクトも考慮された次世代メディアではSACDとDVDオーディオがありますが、まだどちらも一般に広がるにはいたっていません。2つの仕様が提示されるのは競争原理が働く利点もありますが、消費者としては長期間利用できるのかというリスクも大きいわけです。特にこの2つは録画メディアではないので、提供されるコンテンツの充実度次第でしょうか?VHDとLDみたいなものかしら?ただ、CDで利用方法も含めて質的に変化したのに比較すると、SACDやDVDオーディオは現状量的な変化に過ぎないので(音質とか言う意味ではなく利用方法の変化という意味です)、ユーザが移行するかどうかは人間科学のフィールドワークのようで楽しみです。個人的には、CDと互換性を考えているSACDかな?でも最近mp3などの利用法も無視できなくなっているので、CDフォーマットはmp3化可能だとありがたい。つうか最初からつけてくれればなあ。。。

SACD用に据え置き型を買い換えるのも面倒なので、SACDウォークマンがでると考えるんですけどね。でも戸外じゃその高音質も意味がないですかね。

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