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January 25, 2004

●ムダーラのファンタジア

CD-Savall-01.jpg

ちと組曲など多くてどうしようかなと考えていると、頭の中にムダーラのファンタジアがなりはじめたので、入れてみました。ギター弾きには有名な曲でしょうが、一般にはどうでしょう。Alfonso Mudarra (1510?~1580) はスペインのビウエラ(ギターの先祖?)奏者です。

昔目覚ましの代わりに音楽が鳴るようにしていたのですが、一時期、寝起きに古典派からロマン派の音楽を聴くことができない時期がありました。どうも脳の結線状態には重すぎるようで、メシアンの鳥のカタログを愛好しておりました。ムダーラは1580年に亡くなっているようなので、500年近くもたっているのですが、鈍重な3和音の体系ではなく、現代に通じるような自在に伸び縮みするリズム、複旋法的な響き、それでいてあくまで軽やかで自在な、俗っぽくならないやりすぎないセンス。動物の進化のようにここから進化した音楽があったとすると、また今とは別の美意識が育っていたかもしれませんね。

いくつかの音色でやってみたのですが、「ルドビーコのハープを模して」とあるように、やはり發弦楽器で響きの残るものが必要です。これも、オーケストラではHarpぐらいしかないので、オーケストラの体系では生き残れない種類の音楽かも。もうひとつサウンドコラージュ的に作ってみたかったのですが、うまくいかないので、だせません。

ギターでは有名曲なので、CDも多いと思います。私が持っているのは Jordi Savall による演奏のもの。スペインの古楽を聴くのもゆったりとして、今でいう癒し系?。こちらはゆっくりなのですが、私のほうは相当速い。もう少し遅くすべきだったかしらん。現代に毒されているか。。。

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