●九百人のお祖母さん
R.パワーズの「舞踏会に向かう三人の農夫」を読み始めながら、ちょっと挫折したので、R.A.ラファティの「九百人のお祖母さん」を久しぶりに読み直した。蛙さんと牛さんが流行っていますが、ラファティの場合は蛙さんと熊さんです。しかしラファティの爆裂ぶりは凄い。
、10年ぶりくらいで読み直したが、ほとんど忘れていた。私の記憶力はシャルルマーニュのように歴史改変があったに違いない。いやそうではなく、電脳的にかつて読んだという疑似体験が注入されたとすれば、私は今まで何を読んできたのか、本当に読んだのか。。。。などと遊んでみても、まあ記憶力の退化は否定できませぬ。
久しぶりに読み直したということで、途中まで読めば思い出すこともあるわけで、そのぶんいろいろと元のアイデアと小説としての表現についていろいろと勉強になった。昔は読み飛ばした表題作「九百人のお祖母さん」なんぞはいくつかのネタの絡まり具合がおいしいし、「山上の蛙」は逆に大きなアイデア一発です。不純粋科学研究所の作品もおもしろいけど落ちやすじはほとんど忘れていたし、スナッフルズのとぼけた感じもですね。
この際なので、ほとんど埋まっていた本棚の中から「パストマスター トマス・モアの大冒険」や「子供たちの午後」、「どろぼう熊の惑星」「次の岩に続く」を掘り起こしましたので、順次読み直す予定です。うーむ「イースターワインに到着」が欲しくなってきた。。。