●赤毛のレドメイン家
ヴァインランドにやられているうちに、古典的な本格推理物が読みたくなったので、フィルポッツの「赤毛のレドメイン家」を読んだ、というか20数年ぶりに再読です。イギリスで始まる殺人事件は、コモ湖畔でクライマックスにいたります。マンドリン関係でミケーリファンの人はコモで亡くなったミケーリを想い、BGMはミケーリの曲にしましょう。。。しかしどちらかというとボッタキアリでどろどろ?って感じだな。
「赤毛のレドメイン家」は1922年で、もはや推理小説の古典でありましていうことはありません。紹介は画像からamazonの説明を読んでもらうとして、トリックは慣れている人にはすぐ分かるかもしれませんが、そんなことは問題ではなく、重厚な構造と犯人のやり過ぎを刑事コロンボのように楽しめばよいわけで。逆に、犯人当てをしている人にはつまらないかもね。再読ですので、犯人は覚えていたけど、トリックや設定はほとんど忘れていました。まあそれでもすぐわかるわけですが、逆に知っているからこそ、フィルポッツの書きっぷりを楽しむことが出来ました。やはり本格はこうでなくては。。。うーん、私にとっての本格ってやはりトリックや意外な犯人だけじゃないんですよね。
最近バークリーやこれを読んだりして、やはり黄金時代のものはいいなーと実感。国書刊行会のシリーズをやはり買い込もうかと考えています。ただ、創元推理文庫とハヤカワミステリで長いこと条件付けされてきたので、「推理小説=1,000円以下」というイメージなんです。本としてはハードカバーとなんらかわらんことは良くわかっているのですが。