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June 22, 2004

●米長邦雄の本

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最近は将棋より囲碁なのだが、久しぶりに将棋の本を買いました。米長邦雄名誉棋聖の引退記念で出版された「米長邦雄の本」です。半分以上は覚えている局面で、懐かしさいっぱいだし、やはり私は米長の将棋が好きだったのだと懐古。

将棋を好きになったのは中原名人に森九段が挑戦したころからで、ちょうど米長八段がタイトル奪取に挑戦し続けるころだったのです。特に王位戦の第7局で、中原王位から初めてタイトル戦で勝った金寄りの局面は今でも鮮やかに覚えています。また、その後の四冠王時代、谷川との対戦、羽生との対戦など多くの思い出があります。私が将棋から離れたのも米長がタイトル戦にでなくなったからかも。つうか将棋の戦法が細かく(狭く)なって飽きたせいでもありますが。

「米長の将棋」は最近復刊されていますが、本当に良い本だったのう。昔は貧乏だったので全巻は買えませんでしたが、矢倉と居飛車対振飛車はバイブルみたいなもんで、読みは足りなくても自分が米長になった気分で読んだもんです。今回、現在のトップの推薦や解説を読んで、レベルは違っても同じような感想なのはとてもうれしい。

言動や素行に少々問題があっても、自分が得するのではなく将棋界全体を考えること、あるいはそれは後の世代に残すことという自分の処し方に関する美意識は強く共感しています。これは将棋からは離れるのではあるけれど、モラルと呼んでも良いが、もっと深い部分での美意識が必要なんだろうと思う。

しかし最近の将棋ソフトは強い。もう初段になれません。。。

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