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June 26, 2004

●エレジー

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大学時代にグラズノフのファンだった後輩が一人いて、今では他のいろいろなことは忘れているが、「僕はグラズノフのファンなんです」という言葉だけがやけに頭に残っています。若い身空でグラズノフファンというのも、将来アル中になるのではないかという心配をいだかせましたが、まあ彼の場合はきっと現在そんなことはないのでしょう。

ロシアの作曲家は初めて取り上げますが、私はグラズノフについては全く詳しくないので、あまり書くことができません。知らないのになんでこんなマイナーな曲なのかというと、やはりこれもかつてマンドリン合奏ではいかがなもんかと思って、スコアの譜面づらだけ見て買っていたのでした。エレジー好きというのもある。1928年の曲で「M. P. Belaieff の想い出に」とあります。原曲は弦楽四重奏ですが、ここでは弦楽合奏とピアノの2種類にしてみました。残響を少し深めにしています。

曲は、メランコリックな第1主題とゆれるような第2主題から、展開部と再現部がいっしょになったような簡易ソナタ形式のようになっています。最後には葬送行進曲となって、第1主題の上昇音型がエコーのように現れて消えていきます。なお、私はこの曲の演奏は知りませんので、スコアのみ見て作っている関係上、テンポ設定など大きな誤解や間違いがある可能性があります。

どうもグラズノフは1900年代に入ってからの評価は良くないようです。この曲もロシア的憂鬱とでもいうべき雰囲気ですが、かめしめると味がでるけど、ぱっと見はちょっとね、という感じでしょうか。入れてみると、再現時の対位的な動きなど、よく書けてるなとは思うのですが、輝きはない。でも、革命によってパリに移住した時期の作品であり、その晩年の経歴を読むにつけ、自分自身のレクイエムでもあるようで、ひっそりと、輝かないほうがきっと似つかわしいのでしょう。

カワイのスコアメーカーで取り込んで編集してみました。最初でかつポケットスコアサイズだったので、感覚がわからず相当修正しましたが、それでもべたで入れるよりは楽なようです。

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