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だいたい広告がいけないと思うんですよ。「その不思議な未来ではミステリートレインが動き出しアンドロイドが恋に落ちる。」 コピーかっこよすぎるけど、映画はこのSFシーンもあるんですが、基本は1960年代香港のトニー・レオン版「存在の耐えられない軽さ」つうかんじです。
私はトニー・レオン渋い!だったので、良いのですが、SF大作を期待した人、キムタクファンはへなへな感が強かったのでは。もうどろどろの愛と喪失とノスタルヂアの物語ですので。
個人的にはチャン・ツィイーよりフェイ・ウォンが好い。というのはさておき、男と女、ほんの小さなボタンの掛け違いは最後までうまくいかないんだなあ、と妙に納得。チャン・ツィイーの意地っ張り具合とトニー・レオンの優しいけどその重さは受けられないあたりが渋くてよいなあ。トニー渋すぎっすよ。人を傷つける優しさだよなあ。。。
1960年代なんて古いだけなんですが、やはり今から思うと妙にノスタルヂックです。愛というものも時間の中で変容して美しくなるものかもしれない、が、そのときはどろどろなんだけど。
SF的なパートは面白いんだけど、ちょっと本編とうまくつなげられていない感じ。最初にスクリプトない作成の欠点かなーとも思った。恋するアンドロイドなのでプイグの「天使の恥部」を読みたいと思った。終わり。
コメント
「花様年華」の続編としての位置付けが大きいようなので、11月末に「花様年華」のDVDが再販されたら購入しようっと。(どろどろ具合が気に入ったので)
Posted by: なおき | October 25, 2004 11:18 AM