●ルーマニア民俗舞曲
バルトークが好きやー、と空に向かって叫ぶほどのことでもないが、この時代の12音音楽がそれほど好きではないせいか、民俗的なものが好きなせいか、オスティナートはたまらんのうという刷り込みのせいか、バルトークの曲は結構好きである。弦楽四重奏やオケコン、2台のピアノと打楽器のためのソナタ、弦チェレなど有名曲はもちろん、無伴奏ヴァイオリンソナタ、ピアノ協奏曲全部、カンタータ・プロヴァーナにいたるまで好きだぞ。で、今回はバルトークのルーマニア民俗舞曲です。
バルトークのルーマニア民俗舞曲はオルフェウス室内管弦楽団のCDで聴いたのが最初じゃないかと思う。なんとか弾いてみたいとピアノ譜を購入したりしていたのだが、最近は音楽の友社から楽譜がでているらしい。けっして「劇的ビフォアアフター」にひかれてではないのだ。有名曲でピアノ独奏や小管弦楽編成のほかにもいろいろな形で演奏されています。マンドリン合奏でもあった記憶があるけど、誰の編曲かは忘れました。私は一般クラシックのマンドリン合奏編曲には否定的なんですが、これは民俗的なもの、打楽器的な要素などを考えると適していると思われ。
曲は小さな6曲からなります。
- 棒踊り
- 飾り帯の踊り
- 足踏み踊り
- ブチュム人の踊り
- ルーマニア風ポルカ
- 速い踊り
曲の解説については、このページの「バルトークのルーマニア民俗舞曲についての考察」で詳しいので、もう私なんか書く必要ないです。本文にもかかれている通り、モードによる旋律を元に伴奏を変奏していくような形はおもしろい。和声的には毎回違うので古典的な立場では性格変奏ということになるのかもしれないけど、西欧のルールにない楽曲形式だと思ったほうが良い気もする。