●今日は死ぬのにもってこいの日 - 植物文様ソングブック
あけましておめでとうございます。今年もいい加減なことを書いていきます。さて、本の話が続いたので音楽の話を。久々に邦人作曲家のCDを買いました。藤枝守の「植物文様ソングブック」。金沢から帰る途中で直江津から長野への普通電車の中で聴いていました。今日は聴くのにもってこいの日。藤枝守氏の曲は昔の「遊星の民話」の頃から聴いたりしていますが、中世と現代が混ざったような不思議な感覚を味わえます。
響きの交唱 Antiphon Resounded (1999)
交唱 I 「マリアはバラを愛する-I」
交唱 II 「おんなのダンス・ソング」
交唱 III 「マリアはバラを愛する-II」
チャコーナ
交唱 IV 「今日は死ぬのにもってこいの日」
交唱 V 「わたしは女です」
交唱 VI 「聖マリアよ、われらのために祈りたまえ」
植物文様ソングブック Patterns of Plants "A Songbook" (1998-)
パフィオペデイラムの奴隷
こんな小さなランの肉はなんて喜ばしいものだろう
ユーフルジアは小さな女の子
枯れ葉
青い夜がおりてくる
今日は死ぬのにもってこいの日
このCDでは「響きの交唱」「植物文様ソングブック」が合唱と中世的な編成で聴くことができます。撥弦合奏と合唱の不思議な交わりは、聴いているうちにマンドリン合奏版もできないのかなとか。「今日は死ぬのにもってこいの日」は プエブロ族インディアンの言葉からとられているらしい。今日は死ぬのにもってこいの日、今日は死ぬのにもってこいの日、自殺などではなくただ天のままに死を受け入れるような心の域に達することはできるだろうか?正月は冥途のたびへの一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし。