●賀茂御祖神社
もうすぐ葵祭の時期である。賀茂御祖神社は一般には下鴨神社として知られているが、それは上賀茂神社(賀茂別雷神社)と比してこう呼ばれている。一般に「鴨」といえば「下鴨神社」で、上賀茂神社はあくまで「賀茂」であるらしい。もっとも両社あわせて「賀茂」と呼ぶ場合もあるわけだが、あくまで「鴨」は下鴨なのだ。
糺の森(ただすのもり)から続く道が美しい。緑の道を抜けると忽然と紅い鳥居が現れるのは眼が覚める思いである。紅葉の季節も美しいだろうが、初夏の朝、誰もいない時間にきてみたい気がする。御祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛(たまよりひめ)で、賀茂建角身命は八咫烏(やたがらす)で、それにちなむが、熊野との関係はどうなんだろう。やはり御祖ということでスサノオとみるのが正しいのかなあ。もっとも摂社に出雲井於神社(いずもいのへのじんじゃ)があって、祭神として建速須佐乃男命が祭られているんだけど。その他摂社には出雲系の神々も多く、単純にはいかない。。。というか摂社多すぎ。
玉依媛は神武天皇の母親とされているけど、神武天皇が祀られているわけではなく、このあたりほんまに神武天皇の御母神といえるのかは疑問の余地が大きいと思う。アマテラス系の神様はあまりいらっしゃらないのでやはり出雲系の御祖なんだろうな。そういう意味では葵祭全体より御蔭祭のほうが重要なんだろうなあ。続日本の大和風土記の玉依媛の八続きも出雲を感じさせるね。
もう少し八咫烏などについて調べてみたいなあ(サッカーの神様としてではなく)。