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September 22, 2007

●清滝、鳥居本、大覚寺

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いつまでたっても暑いのですが、久しぶりに京都を歩きました。今回は清滝から鳥居本、大覚寺です。

夏のおかげで体が重いぞー、久しぶりに歩くかー、というわけでどこへ行こうか考えたのです。妙心寺から仁和寺を考えたのですが、堀川御池のバス停で出たとこ勝負!最初に来たバスに乗ってみよう!

で、最初に来たのが「嵐山・清滝」行きでしたのでまずは乗る。うん、ちょうど妙心寺を通るが・・・まてよ、鳥居本とか気になってたんだよな、というわけで鳥居本まで・・・つうかこのさい終点までだ、というわけで清滝までバスでいきました。これが失敗、というか死にました。トンネルを抜けるとそこは清滝だった。確実に一山越えた感じで、渓谷という雰囲気です。

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左は愛宕山への表参道入り口です。えー、登りは2時間、「愛宕さんへは月参り」だそうですが、今の体力では登れませんて。それは後でも証明されます。愛宕神社は火伏の神様で有名ですね。旧称阿多古神社なので「あたご」なんだろうけど、後で出てくる愛宕念仏寺は「おたぎ」なんですね。本殿に祀られているのは伊弉冉尊・埴山姫神・天熊人命・稚産霊神・豊受姫命で、若宮には雷神・迦遇槌命・破无神。。。うーん、なんつうか崇り系というか根の国系ですね。豊受姫もやはり裏の系統なんだろうか?

中は渡猿橋からの渓谷の眺めです。愛宕山のふもとの清滝は愛宕詣での宿場となっていたそうで、清滝川沿い清滝から高雄へは錦雲渓と呼ばれ、京都でも名高い紅葉の名所であり、春は桜、夏はホタルが舞うそうですが・・・すべての季節をはずしています。。

で、バスで来るときに抜けた清滝隋道は心霊スポットだそうで。。。そんなの戻ってくるまで知らんかった。さて隋道は一歩通行で信号がついています。バスでもう一度戻るのもあるのだが、今日は歩く、ということで清滝スタートで隧道ではなく峠のほうを歩きました。が、これがけっこうきつくて死んだ。右側の写真は途中から清滝を見下ろしたものだが、もう死にそうである。歩く筋肉と坂道を登るときの筋肉はまったく違うことが良くわかりました。距離は短いけどげろげろです。この峠は試坂とか試峠とかいうそうで、愛宕詣でを試す(とてもこの峠でしんどいようでは詣ではできません!)ということでしょうか。清滝側から登ってもしんどかったので、逆なら本当にだめだなと思いました。もう少し鍛えなくては。

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死にそうになって試坂を降りて愛宕神社を覗いて、少し下ると愛宕念仏寺です。この愛宕は(おたぎ)と呼ぶのですね。ここは火除地蔵尊や三宝の鐘などもありますが、やはり千二百羅漢がユニーク。えー、どこからでも見つめられている感じです。「嵯峨野めぐりの始発点」と書かれています。。。清滝は行きすぎでしたか。

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もうここからはゆるやかな下りなので歩くのは楽々。。。ということは何の足しにもなっていないかもしれない。さて、少し行くと鳥居本で「伝統的建造物群保存地区」となっています。左側のこの鳥居は愛宕神社の一之鳥居です。逆から写していますが。鳥居本は愛宕神社の一之鳥居の門前町としての性格と農村の性格を併せ持っていたようです。 北のほうはわらぶきの民家、化野念仏寺あたりから南は町屋のようなつくりになっています。石畳も歩きやすく本当に町並みは美しいです。住む人々は維持が大変だと思いますが。

で、化野念仏寺へ。今回は昼過ぎから歩き始めましたが、余裕で観ることができます。もともとは無縁仏が山野に散乱していた地であり、昔で言えばもはや人外の地も人外の地、果てであったのであろう。が、清滝から歩いてくるといまや、ここまで来ると街中である。いまだに暑いですが、あちらこちらに小さく秋のしるしが見えています。

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化野念仏寺からは祇王寺・二尊院のほうに向かうのもあるけど、前に行ったことがあるので(時間が遅かったので門前までですが)、大覚寺のほうに向かいます。大覚寺は嵯峨天皇の離宮嵯峨院跡に寺院になったということで、旧嵯峨御所大覚寺門跡が正式名称ということ。 旧嵯峨御所ということで宸殿の前には左近の梅・右近の橘が配置されています。

なんか本日は演奏会があるようで、宸殿では準備中。ピアノ伴奏で椿姫が聴こえたり、ピアノ独奏でプロコフィエフのロミオとジュリエットが聴こえたりでなんだか面白い雰囲気でした。

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御影堂前には、これは牛車なんでしょうか?いけばななのかな?いけばなでは嵯峨御流なのかな?

五大堂(本堂)の東面は大沢池に面していて、池に張り出す縁台から大沢池の眺望がすばらしいです。鴨がのんびりと泳いでいました。亀も。大沢池は日本最古の庭苑池だそうです。庭湖とも呼ばれますが、これは中国の洞庭湖を模したからとか。

さてその後大覚寺から車折神社を通って、有栖川(天山の湯)まで歩いて、今日の予定は終了です。

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