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January 20, 2008

●ミステリ講座の殺人

book-Knight-01.jpgさてなぜかディスガイアにはまってしまっている上に東京での雑用もあり読書の時間が減っているのですが、クリフォード・ナイトの「ミステリ講座の殺人」を読んでみた。クリフォード・ナイトは日本ではまだ知られていないけど、アメリカの黄金期の作家で、最後に「手がかり索引」がつくあたり、デイリー=キングを思わせますなあ。

で、「手がかり索引」など完全にパズラーかしらんと思っていたが、そうでもなくて普通に面白かった。ただ推理小説で「普通に」おもしろいのはヒキがないからねえ。

まあしかし講師たるミステリ作家もあれだし登場人物たちもあれだし推理小説講座ということで展開がパロディっぽかったりメタミステリ的な楽しみ方だったので、読み方を本質からははずしているかもしれん。

で、事件もなんですが探偵役も誰かよくわからず、そのせいで楽しめた部分もある。実はシリーズ探偵なので、それを最初から知っていると楽しみも減っていたかもしれない。

最後の「手がかり索引」はけっこうぐたぐたで、本格ファンは怒っちゃうかもね。わたしゃ怒るより驚きがなかったので悲しかった。つまり私はデイリー=キングよりはグラディス・ミッチェル派なのです。まあでも変な引っ掛け的なパズルだけのものよりは好きですな。

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