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September 17, 2003

●Bossiを聴いてみよう

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Marco Enrico Bossi(1861-1925) はイタリアのオルガニスト・作曲家です。20世紀初頭のイタリアの器楽作曲家であり、当時最高のオルガニストの一人で、オルガン曲の作曲家としても国際的に知られていました。オルガンの作品のみならず、いろいろな曲を残しています。マンドリン関連では、「魅惑の洞窟にて」作曲したC.A.Bossiのお兄さん。

・交響的序曲
石村隆行氏によって、マンドリンオーケストラに編曲されていますが、ここでは原曲のオーケストラ演奏を聴くことができます。なかなか分厚いし、ちょっとロマンチック。

左のCDはBongiovanniからのめずらしいBossiの交響的作品集。以下のような曲が入っています。
1.オルガン協奏曲
2.交響的幻想曲
3.交響的序曲
4.シシリアーナとジーグ
このCDではその他にオルガン協奏曲などが聴けて見つければお買い得だと思います。

・黄昏のうた
と訳するのが適切かどうかわかりませんが、オルガン曲の小品です。日々是音楽の005で弦楽合奏で作成しました。元々マンドリン合奏にするつもりで弦楽5部まで落としたのですが、ギター入れる根性が失せて放置プレイになっていました。旋律も美しいですが、それよりも内声部の動きが美しいです。ちょっと幸せな気分になれます。派手派手な曲も良いのですが、本当の音楽の喜びってこういうところにあるのだろうな。他にもいくつかオルガン曲から移してみようかと思っています。

左から2番目のCDもBongiovanniのもので、他の4曲のオルガン曲とRegarの曲が入っています。その横は Bossiのオルガン曲集で、これにも入っています。オルガンの種類や奏者によって、全然違いますね。

・ゴルドーニ間奏曲
ゴルドーニは有名な18世紀の戯曲作家。どのような経緯で作曲されたのかは知らないけれど、ちと擬古典的な弦楽合奏曲の佳品です。これはスコア持っているので、そのうち作る予定。まあ弦楽合奏そのままですかね。20分近いので根性が必要ですが、最近の根性無し(=私)にはきついかなー。

CDではトスカニーニのイタリア作曲家の曲集のものに入っていたりします。このCDは他にMachinelli BolzoniとかSinigagliaとか珍しい作曲家の作品が聴けますが、入手は困難かもしれません。他にRenzo Bossi(息子)の作品と一緒に入っているCDがあったり、イタリアのセレナード集のCDに入っていたりです。

Bossiの曲はすごく良く書けているのですが、華がない。曲想も渋くて大ヒットには程遠いのですが、その音楽は充実した感動を与えてくれます。オルガニストのせいか、内声部の充実した作品が多く、また構成にも無駄がありません。イタリアのフランクと呼ぶよりは、イタリアのブラームスと呼んでみたい。楽譜として「オルガン曲集1,2」「ゴルドーニ間奏曲集」「組曲」などを購入しているので、がむばらねばと書いておこう。

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