●スカルラッティ・プロジェクト
すでに新曲増やしていくのにも手が回っていないのですが、さらに他のことをやって逃避しようということです。前にある人から「スカルラッティのソナタなんかどう?」といわれて、そのときは「そのうち考えます」といったままはや1年以上。この前部屋の楽譜棚をみたら、スカルラッティの楽譜もあるじゃん(ずいぶん前にピアノで練習してみたいと思って買ったはいいけど放置していたらしい)、ということでつらつら眺めていました。もう一つのきっかけは、最近今ごろになって PlugSound の KeyBoardsCollection を購入した(Vol.2,5は持っていた)のですが、 Harpsichord がいろいろと入っているんですよ。これの聴き比べにはもってこいだなというわけです。
で、MIDIを入れてみるとその多様な世界は結構楽しい。大規模なソナタ形式ではなく、ウェーベルンの凝縮度まではいかないが、主題レベルの微妙な変化や非和声の入れ方など、「60へえ」である。今後他にも入れてみると、きっとへえの数も増えていくのだと思う。特にここで記述されているスカルラッティ=ジャズ・ピアニスト説にはえらく感動しました。なるほどー。しかも謎の人だったようでおもしろい。そのいい加減さは「アマデウス」のモーツアルトの先輩みたいな感じかな。上記のサイトの他のページを読んでいると、不協和音の魅力がたまらないとか、胸キュンとか、どんな曲なのかそそられる説明が多く、うーん気になるべ。
スカルラッティはネット上ではMIDIのものはたくさんありますので、新規に公開することに意味があるかどうかは不明ですが、スカルラッティ自体の音楽を楽しむと同時に、音ねた聴き比べとか、他の楽器に割り当てたらどうなるかとかシンセサイザーでやると・・・とかいう土台には面白いような気がしてきました。最初は Harpsichord 聴き比べから始めますが、その後は Harpsichord による基本パターン+αにしたいなあと思うとります。続くかどうかはわかりませんが、まあぼちぼちと。
さて、最初はK.64(L.58)の「ガヴォット」という副題がついているソナタです。ガヴォットはフランスの舞曲の形式の一つで二拍子で二拍目から入ることに特徴があります。二部形式でAA+BBのように前半後半を繰り返します。スカルラッティのこの曲の場合は、前半はまだきまじめですが、もう少し正確に言うと複合三部形式みたいな感じですが、後半は単純なBBではなくすでに主題を装飾したり和声的にも飾りが入ったりで即興的な気分がみえます。実際繰り返したとしても、本当にそのとおり繰り返したのかわかったもんじゃありませんね。実際には二回目のときはもっと過激な装飾や遊びを入れてたんじゃないかと妄想したりもします。
音源はPlugSoundのHarpsicordで、最初なので大サービス、以下のようなものを比較してみます。
Flamand Harpsichord
French Harpsichord
Grand Harpsichord 16+8
その他にマンドリン系サイトとしてはマンドリン+ギターでやってみます。以後はまあそんなにたくさん作ってもしゃーないので。
音ネタとして、 SoundScan シリーズの Historical な楽器シリーズがほしかったのですが、最近見ない。同じ会社のようですが、ここで使われているのは同じ音源なのかなあと考えてみたり。