●花様年華
ウォン・カーウァイ監督の「花様年華」のDVDもやっと見終わりました。前に映画館で「2046」見たんだけど、全然広告と違って・・・と書きました。で、物語の位置付け的には「花様年華」の続編ということで見たかったんだけど、品切れ中。年末に廉価で再販されました。なんかそれならば「2046」公開前に再販してほしいなあ。
で、内容はなんかノスタルジックな男と女の不倫というか不倫までも行き着けないけど心の関係とか、乗り越えられなくて切ないとか、マギー・チャンのチャイナドレスはきれいだとか、アンコールワットへ行く理由があるのかとか、そういう映画です。いやこれでは何にも伝わらんなあ。
評見たらわかりにくいかもとかあったのけど、「2046」に比べれば全然わかりやすいし、画像も「2046」ほどイメージカットになっていないし、普通の映画ジャンと思った。昭和歌謡の世界みたいな感じなんだけど、それって香港でも同じ感触なのかな。しかも曲が「夢二のテーマ」だったりするからノスタルヂアこの上なし。最後に書かれる「過去は見ることはできても触れることはできない」にすべて尽きるような気がするな。想い出はやはり美化されていくんだろうなあ。やはり1960年代ってノスタルジックに感じるんだろうか?人それぞれに十代から二十才過ぎだった頃のことを甘く煮詰めて持ち歩いているんだろうなあ。
トニー・レオンしぶいけど、あまりに純情っぽいので、これは「2046」のチャオのほうが好きだ。マギー・チャンは美しいというか吉永小百合みたいだというか、いいね。この二人は「HERO」の恋人コンビでもあるんだが、恋人関係としてはもちろんこちらのほうが良い。チャイナドレスの後姿とかへのこだわりは、一歩間違うと危ないぞ、ウォン・カーウァイ。