« 怯える小鳥 | メイン | オペラ座の怪人 »

March 02, 2005

●オペラ座の怪人

CD-Phantom-01.jpg

先週末に久々に映画を観ました。妹が感動ウルウルになっていたみたいなので、「オペラ座の怪人」を。確かにゴージャスでおもしろかったす。ウェッバーも「エヴィータ」とか好きなんですが、これもよいですなあ。でも怪人かっこよすぎるぞ。

というわけで、はまってしまったのでとりあえずサントラ盤を買ってきました。スペシャルの2枚組もでているようですが、歌の部分だけでも良いので、1枚のほうを。でもそのうち2枚組も買ったりして。

さて、映画のほうですが、最初のモノクロの部分から過去に戻るあたりのギミックが映画的で好きだ。こういうのは大画面で観ると楽しいなあ。クリスティーヌ役のエミー・ロッサムはお口ぽかんがちょっと気になるけど、歌もよいんじゃないでしょうか?オペラのソプラノ・リリコからいうと、もう少し声量が欲しい気もするけど、声が太くなると感じも変わっちゃうんで。ファントムのジェラルド・バトラーはかっこよすぎ。歌はよくやってますなあ。脇役ではラ・カルロッタが楽しくて好きだ。あとメグはかわいいすね。最初オープニングに出てきたのはメグかと思っていたらジリ夫人なのね。

ミュージカルというかウェッバー流の現代オペラみたいなもんなんだから筋書きはどうでもよいんだけど、なんで、あそこでマスクをとるのかはよくわかりません。また、最後は物語的にはちと納得行かないので、原作を買ってきた。すみません。未読でした。もっともこれは翻訳のせいだという説もあるのだが、終わり方の甘さは別に気になるので、フラン・オブライエンを脇においてそちらを優先中。ルルーって「黄色い部屋」を20数年前に読んだっきりだからね。

コメント

なぜあそこでマスクを取るかについては、私にもこれ!という解釈がありません。「マスクの無い、素顔のあなたでその言葉を言って」ということなのか(ファントム一世一代の愛の告白シーンだもんね)、はたまたAll I ask of youを聴いて我に返り、ファントムの世界にひきずられないようにマスクを取ったのか。よーし、もう1回見に行っちゃうぜ。
それにしてもバトラーファントム、素敵すぎ。

原作半分くらいまで読んでいますが、やはり怪人の顔はみられないくらいひどくないと、物語としては矛盾がおきそうです。原作読み終わったら記事として書きますで。

エミー・ロッサムいいんだけど、「Point of No Return」のところだけは、ソプラノ・ドラマティコな声が欲しいなあ。。。

あそこは一番ドラマティックな場面&歌だからね~。まだ若いから仕方ないのかな。ちなみにこの曲、マイケル・クロフォードよりはジェラルド・バトラーの方が、ぜぇぇったいいいっす。あーいう正統派テノールで歌われてもねぇ・・・

原作はホラーかミステリーかという感じだと聞きましたけど、そんなもんですかね?。ALWが「これはひょっとしてラブストーリーなんじゃないか?」と解釈してラブストーリーにしたというようなことを、インタビューで言っていたような記憶あり。

元々ガストン・ルルーがミステリ、サスペンス系なのですが、まだ途中なので違っているかもしれんけど、ミステリ、サスペンス系主体、ホラーはまあそこそこです。怪盗ルパンの怪事件や江戸川乱歩の大正ロマネスクののりです。クリスティーヌはいまのところ(真中あたり)エリックを愛してはいません。音楽の天使の声にだまされた、と言い切っています。ただ慈悲というか聖母のような意味での愛になるんじゃないかなあと。ただ最後まで読むとどうなるのかはまだわからず。

あと、オペラの「ファウスト」をはじめ、音楽的な話とクリスティーヌの音楽への惹かれ方など、実はミステリ・サスペンスの皮をかぶった芸術至上主義小説みたいな部分もありんす。ルルーもオペラ好きだったのかな。

>> しづさん

うーん、May と March 勘違いしてたよ。5月なのね。ショック!

コメントする