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June 28, 2005

●誕生日の幻影

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ジュゼッペ・シルレン・ミラネージ(Giuseppe Sirlen Milanesi)はマンドリン独奏曲である「サラバンドとフーガ」やマンドリン合奏曲の「主題と変奏」で有名ですが、同時代のアマデイ、マネンテ、ファルボなどに比べるとどうも渋い印象があります。曲はしっかりしてるんですけどね。「誕生日の幻影」はそんなミラネージの小品であります。ただ、古来「誕生日の幻影」と訳されているんだけど、なぜか不明。「クリスマスの情景」とでも訳したほうがよいのではないかと思うぞ。そういう意味ではいま出すのはまったくの季節外れではありますが。

Visioni Natalizie -Pastorale- は、なんで「誕生日の幻影」と訳されているのかよくわからないっす。まあ誕生日という意味もあるんだけど、ここでは降誕祭、クリスマスだよなあ。。。Visioni は幻影という意味もあるんだけど、ここでは情景とか風景のほうがよいような気がする。というわけで「クリスマスの情景」なんだけど、背景を知らないと「誕生日の幻影」という題名だけ見ていろいろ他の意味にとってもんもんとしている人もいるんじゃないだろうか。曲の解釈にもかかわりそうだし。

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というわけで、Ugo Orlandi の「クリスマス・アルバム」という風情のCDにマンドリン合奏で入っています。このCDはなかなかかわいらしくてよい。なお、パストラーレは、羊飼いが幼子イエスの眠る厩を訪れるエピソードの象徴としてバロック時代以来クリスマスで演奏されることが多いらしく、クリスマスの曲といえばパストラーレがつきものなのだが憑き物ではない(「姑獲鳥の夏」映画化の影響を受けてます)。

なおパストラーレは6/8や12/8なのだが、2拍子、4拍子であって、どこぞのサイト(マンドリン系のサイトではない)に書いてある3拍子ではありえない。まじめに書くと複合拍子なのだが、大本は2拍子系なのだね。パストラーレはけっこう簡素な曲も多い中で、ミラネージはまじめに書いているなあという感じがあり、逆に洒脱な感じはないのでそのあたりが渋さにつながるのであろうか。

作成環境としてはPCを相当入れなおして、WindowsXP環境になりました。そして、 CubaseSXは3.0で。といっても、まああんまり変わりませんが。今回はHALionPlayer を導入し、ほとんどの音色はそれを使いました(一音のみPlugSound)。HALionPlayer 便利かどうかわからん。。。それようの音ねたが手元に増えれば便利なんでしょうけどねえ。 HALion2.0で使用していたものは利用できていますが、HALionStringEditionの音は 無理っぽい。使えないならプレーヤーもアップデートしてくれよって感じ。

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