●セブンソード
「HERO」「LOVERS」に続く武侠超大作の第3弾ということで DVD を購入していたのですが、だらだらと Blog のカテゴリを移動しながら見ていたら、けっこう長いので困った。2時間半以上あるじゃん。そのわりに話の展開があらすじ的でまた困る。で、音楽はやたらかっこよいで好きだが映像より目立っちゃいかんなーと思いながらみていて、終わってからケースを見たら川井憲次だった。うーん、川井憲次判定システムが耳にあるわけじゃないんだけど。。。
良くないのはあきらかに7人の個性というか性格を観客に刷り込む時間がないのと、その割に悪役のほうが目立っていて、どうも七剣の伝説や感情移入できんぞー。また恋愛関係や内通者や各人の過去などネタを盛り込みすぎでストーリーの説明にすぎているようである。で、後から調べたらTVシリーズもあるらしく、そちらが先なのだろうか?もしそうなら、基本は知っていて当たり前ということでわかる気もする。
どうも「七人の侍」へのオマージュっぽいが、原作として「七剣下天山」があるのかなー。よくわからん。で、七人もいて、実は剣の種類も7つあってそれぞれ個性を持っているとすると、やはりTVシリーズとかでそれぞれのエピソードがないとつらいわなあという気がする。盛り込みすぎで話を説明するのにいっぱいの感じ。
で、流れはちと物足りないが音楽がかっちょよい・・・と思ったら川井憲次だったわけで。ただ作品的には音楽が勝ちすぎていて、映画としてはもう少し抑えたほうがよかったかもしれない。和声なのか旋律のせいなのか、そこだけ西洋という感じである。もっとも音楽だけとるとオスティナートはいつものごとくかっちょよいのだが。
アクションは、、、剣中心なんで、すごいんだけどちょっと物足りない。やはり武侠ものでは拳法シーンも欲しいのである。もっとも最後のドニー・イェンはかっこいいし面白かった。「HERO」でも観たけど、ドニー・イェンものを他にも観てみようかと思う。監督のツイ・ ハークについてはあんまり観てないんだけど、「ワンス・アポン・ア・チャイナ」の感じだとカット割などどうも私の好きなリズム感ではない。