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April 30, 2006

●V フォー・ヴェンデッタ

movie-V.jpg「マトリックス」三部作のウォシャウスキー兄弟ということで、もっと一般向けなのかと思ったんだけど、クールに仕上がっていてよかった。娯楽性はもちろんあるんだけど、映画を観たーって感じ。いやあいいです。ナタリー・ポートマンもいいなあ。女優してるし。「V」を演じるのはマトリックスでエージェントスミスを演じたヒューゴ・ウィービング(ロード・オブ・ザ・リングもだな)ですが、もう今回は体の演技一本です。最後に顔見せるといった客にこびたシナリオでないのがいい!まあ思想的な部分も良いのだが、きちんと考えられて作られた脚本(というのはある意味当たり前だけど、あんまりにも映画じゃなくてストーリーを説明するための脚本が多すぎる!)がうれしいし、カット割のタイミングなども非常に満足だった。ただ、「V」がけっこうきざな言い回ししてるんだけど、翻訳はどうも軽くなっているのがちと不満。。。だけどあんまり凝ったものでも読めないのでしょうがないかなあ。

「V」とエヴィーの関係などが「オペラ座の怪人」と似ているという説もあるし、だいたい「V」の仮面自体怪人を元に発想しているんだろうなあ。元々はコミックらしいんだけど、原作でももちろんいろいろVをからめているらしい。ピンチョンの「V.」もでているらしく、どこででているのいか見てみたいぞ。

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