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June 10, 2006

●賀茂別雷神社

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地下鉄の北山駅からぶらぶらと歩き始めて北の方へ。大田神社経由で上賀茂神社へ行く予定。。。だが途中で地図を見たら、そのまま北へ行って貴船神社へ行くという案もあったなあ。さすがに6月に入って歩き続けると少々暑い季節になってきた。

北山のあたりはおしゃれスポットで、しゃれた形のビルとお店が並んでいる、が、私には縁遠いかも。ただ植物園も前に住んでいたときにはきたことがなく、一度はいっておきたいかな。また京都コンサートホールができていて、これもいったことがない、というか前に住んでいた頃は京響は岡崎で演奏していたのだね。なので、なにかのコンサートも一度行ってみたいかも。今日はアルティで室内楽の演奏(フランクとシューマンのピアノ五重奏)があって、間に合えばそちらにも行こうかとかんがえていたんだけど、昼過ぎから動き始めたのでさすがに無理。

北山駅から15~20分ほどであろうか、だらだら歩いて大田神社へ。大田神社は天うずめのみことが祭神であり、その他猿田彦や船玉神など少々珍しい感じ。脇には杜若(カキツバタ)の群生している池?があって有名なようだが、さすがに季節はずれであった。天然記念物だそうで、来年・・・はいないはずだよなあ(自信なし)。北側はすぐ山で、ほとんどご神体は山のような感じである。周りの木々も含めて趣がよい。

少し西に歩いていくと、藤木社と社家町で明神川沿いにこれも趣のある町並みが並ぶ。金沢でいう長土塀みたいなもんか?妙にきれいに整理されていないところに自然との交わりのように感じられる。野草、雑草も含めての景色なのである。ここでは西村家庭園が有名なようだが、今回は素通り。

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さて、目的の賀茂別雷神社へ。通称上賀茂神社。祭神は賀茂別雷神で昔から格式が高い。。。が格式からみてもこの祭神はアヤシイのである。賀茂氏の祖先としては鴨武建身とその娘の玉依媛は下賀茂神社に祀られているが、その子である賀茂別雷神は天津神の子であり天に戻ったという。また子供時代の名があるわけでなし。。。また玉依媛という名前は神武天皇の母でもあり、このあたりの神話はどのような意図で作られた、あるいは改竄されたかが難しい。けど推理小説を読むようなおもしろさがある。この由来も明らかでない、あまり民衆と関係ないだけの神がこれだけの信仰を集めるのは、単純に由緒だけではない話が裏にあるのだと思う。やはり祟る神なんだろうか?雷神だもんなあ。

特別公開なのか、本殿を拝観することができたがもちろん撮影禁止。本殿と権殿が全く同じ2棟並び立つ流造形式の社殿で、国宝である。あ、もちろん社域全体が世界文化遺産です。葵祭が有名ですが、今日はなんか周りの町会のためかホタルまつりがおこなわれるようで準備されていたけど、園児の遊技とかだったのでパス。その後は螢を放つようで、それはちょっと見たかったかも。

二ノ鳥居を入ると一対の立砂があり、印象的である。これは神体山である神山を象ったもので神様の依代であるとのこと。摂社や末社も多く、でもやはり出雲神系統のような気がするのである。さすが山城国一宮の規模を持つが、その分観光地化も進んでいる気がする。行った時期によるのかもしれないが、下鴨神社のほうがおちついた雰囲気でよい。もっともそれは糺の森の影響も大きいかもしれない。

その後、鴨川沿いにぶらぶら北山通りまで降りて、ちょっとおしゃれなカフェ?で書いています。縁はないけどね。このあたりの鴨川はまだ荒々しい自然な部分があって良いなあと思う。こういうところを歩いていると、自然が主であって生命はその自然の淀みであったり乱雑さの部分なんだなあとちょっとおしゃれに考えてみたりした。

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