●惑星
あまりラトルには良い思い出がなく、というかそんなにたくさん聴いているわけでもないけど、マーラーの交響曲第5番などどうも私の好みからいうと、やり手○○○的な感じで、うーん、納得いかなーいだったので、この「惑星」も見逃すつもりだったんだけど、冥王星が惑星でなくなるという最高のプロモーションには勝てず、ついつい購入してしまった。
で、実はラトルもいいじゃん、と反省しました。この「惑星」は下手にけばけばしくもならず、良いと思いますだ。というかよく聴くといろいろなテンポの設計などしているが、この曲にはよくあうんだね。また、さすがベルリンフィルという感じ(マーラーもBPOだったけどな)。
ラトルの個性をいうほど私はいろいろと聴き込んでいないのであんまりいえないんだけど、マーラー、シベリウスなど聴いた限りではテンポの設計が大胆というか個性的な部分があるというか、そういうのが好みが別れるのかなあと思ったりしている。で、あんまりよい印象は持っていなかったわけだけど、この「惑星」は「火星」も「木星」もその他の星々もよかった。惑星の演奏では火星と木星で終わっちゃうのもあるからね。大スペクタクル・・・というよりは緻密に作られている感じ。もちろんベルリンフィルなのでゴージャスはゴージャスで、よい意味でお祭騒ぎになっていない抑えた演奏だと思う。
マシューズの「冥王星」はオスティナート的で面白い部分もあるけど、やはりホルストの曲とは時代差を感じる。で、どちらが魅力的かというとホルストのほうが魅力的なのが問題なのだ。音楽は骨董品ではないはずなのだが、なぜクラシック曲ではそうなっちまうのだろうか?他の曲も、それほど魅力的というわけでもないなあ。ま、単独の現代音楽の曲集だともう買わなくなっちゃったので、ついていると聴いてみる人もできて、少しは役に立つかもしれない。こういうのはまず聴く機会が増えないと意味がないのである。そういえばヤンソンスのマーラーの第6番にもヘンツェの曲がついていたなあ。
前にマンドリン合奏向けの編曲としてクラシック曲は、、、というのを書いたことがあるが、それをひっくりかえすわけではないけど、ホルストの曲で編曲してみたいのがひとつ二つ。もちろん「惑星」ではなくて、「Perfect Fool」組曲あたりをやりたいなあ。あと「ベニ・モラ」。両方とも楽譜持ってるので、そのうち何か音にしたいねえ。。。暇なしだなあ。