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January 05, 2007

●小椋佳と小室等

えー京都へ移動してきました。本日までに年賀状をいただいた方には出しておりますが、この後届いたものは1週間以上見ることができませんので、あしからずお許しください。

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で、正月中だらだらと何もせず、FF III を少々、だったんですが、久々に昔のCDを引きずり出して再エンコーディングしておりました。現状のデフォルトはmp3 320kbps でふ。で、YESなどもやったんですが(「Keys to Ascensions」なんて今頃聴いている人いるんだろうか?)、日本のものでは遊佐未森に続いて、小椋佳を。なんか青春とリンクしているんで、懐かしいです。

小椋佳のアルバム(といっておこう)では、私の好みは「残された憧憬」「道草」ははずすことができず、その次に「ほんの二つで死んでいく」か「風の鏡」か難しいところ。。。もちろん「彷徨」は良いと思うんだけど、どちらかというとフォークではなくニューミュージックとして聴いているわけですね。「残された憧憬」「道草」は捨て曲なし。トータルアルバムでは前者だが、各曲のポテンシャルは後者か。「道草」はどの曲もよいけど、タイトル曲以外にも「めまい」「シクラメンのかほり」「旅仕度」「時」「盆帰り」と名曲ぞろい(当時のLPでは「旅仕度」はシングル、「シクラメンのかほり」あたりは落ちていたわけですが)といえましょう。これで「俺たちの旅」が入っていれば言うことなしですが。

その後「心の襞」はタイトル曲は最高なんだけど、それ以外の曲が気に入らず(というかできが良くないと思っている)、というかタイトル曲しか良いと思わなかったし、アルバムとしては「風の鏡」で少し盛り返しているけど、全曲が良いとは言えず、その後は単発の曲として「流れるなら」みたいに大好きなのもあるけど、アルバムとしてはなあ、というか自分の嗜好が変わったのかもしれないけど、買わなくなってしまったのであった。作詞作曲両方するより、片方だけのほうがなんだか「張った」感じで好きなのだ。本人の作詞作曲のものは「渡良瀬逍遥」あたりから、どうもぬるい。でも時々大名曲があるので困る。では私的ベスト10を。

1. 「心の襞」・・・アルバムは嫌いだが曲は1番好きかもしれない。小椋的ニューミュージックの極北。そういえばTVドラマの主題歌だったっけ。横溝正史とかでやってなかった?

2. 「めまい」・・・これも大好きだが、決まりすぎてる感じもある。だけど、まあ思い入れがあるので。これもTVドラマの主題歌だったなあ。

3. 「飛べない蝙蝠」・・・「残された憧憬」からはこの曲が浮かびます。朝の光は目に痛いよねえ。。。あまりに繊細、ああ、本当にわかっているのは自分だけだとみんな思い込んで聴いていたんだろうなあ。もちろんアルバムは「野ざらしの駐車場」をはじめ全曲傑作ですがトータルなイメージが強い。

4. 「流れるなら」・・・映画の「動乱」のエンディングに、吉永小百合の一人歩く中、この曲が流れたときには泣きましたよ。

5. 「俺たちの旅」・・・ああ、TVドラマの主題歌ばかりだわ。中村雅俊のものもよいけど、小椋佳さんのうたで聴きましょう。

6. 「思いおこせば」・・・これはNHKドラマの主題歌か。「渡良瀬逍遥」から好きなのはこの曲だなあ。

7. 「愛について」・・・「風の鏡」からはやはりこの曲だろうか。音も立てずに・・・あの頃に帰っちゃうですね。「風の鏡」や「僕等の四季」もよい。

8. 「スタンドスティル」・・・おしゃれだから。作曲は星勝さんだけど、確かシングルは小椋佳さんの作曲のものだったような気がする。これも復活してくれないかなあ。

9. 「同情」・・・「ほんの二つで死んでいく」は本当に良いアルバムだと思うけど、あんまり一般的じゃないよね。

10. 「子供らの明日」・・・私たちの未来はただの別の日で、という言葉が心底しみる年齢になっちまった。

というわけで10曲じゃ足りませんわね。「白い一日」とか「シクラメンのかほり」とか落ちちゃった。。。「5・4・3・2・1・0」の「愛の足跡」も入れたかったんだけど。

京都に移動してくるときには小室等の「いま生きているということ」を聴いていた。「おはようの朝」「夏の終わり」とか好きな曲も多いし、矢野顕子のピアノなどバックの演奏陣も良いが、とにかく谷川俊太郎の詩がよいのです。タイトル曲は全曲聴いているとあまりに自分が弱っちくてつらくなったりするが、時に間をあけて聴くとすごく感動する。最近あんまり邦楽は聴かないんだけど、やはりたまには詩に力のある曲を聴きたいな。

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