●カフカ短篇集
今年はほとんど海外文学的なものは読んでいないんですが、ま、ちょっとゼーバルトでも読もうかと思ったが、そのためにはカフカよんどかなきゃ、というわけで(いやゼーバルトのなんでも、というわけではないですが)、カフカ短編集を読んでみた。つっかカフカ読んだのは高校の頃でもう忘れてます。短篇集はいくつかは読んでたかなあ。。。もうすべて忘れています。
で、その頃どう感じたかすら忘れているけど、いま読むといろいろおもしろいなあ。不条理は不条理なんだけど、幻想風味だったり皮肉っぽかったり。今読んで思うのは、こんなの高校生で読んでも全部はわからんわなあ。いや、いくつになっても全部はわかりようはないわけですが、昔は小説って言いたいことが決まっているように思っていたりしたわけです。もういまじゃ、解釈つうか感じ方は個人の問題だしそれも経験や体調でも変わるし、いえいえ、そのたびごとに新しい発見がないとおもしろくないわけであります。
開かれた小説空間、閉じない物語世界がいとおかし。