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May 03, 2007

●氷菓・愚者のエンドロール

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米澤穂信さんの「氷菓」「愚者のエンドロール 」を読んだ。新幹線で読む程度にちょうどよい。これらは折木奉太郎の古典部シリーズである。

「氷菓」は古典部の文集と過去にまつわる話であり、ちょっとほろ苦い感じがよいが、登場人物各人の設定がまだ限定シリーズほど際立っていないので、そのあたりがくい足りないかな。

「愚者のエンドロール 」は途中となったビデオ映画の結末を探すものだが、この趣向は「探偵映画」でも読んだなあ。映画の結末ということだけなら「探偵映画」のほうがなるほど!感があったが、こちらはそれが主体ではなくもう一段上の謎?が主役。登場人物は前よりこなれているけど、全体的な苦さはちょっと物足りない。

というわけでできは「限定」シリーズのほうが良いとは思うけど、こちらが先なんだから仕方ないね。「クドリャフカの順番」も文庫で出ないかな。

コメント

こんにちは。
「愚者」のあとがきにも、「毒チョコ」と「探偵映画」への言及がありますね。
沢木口さんがなかなかに好みです。
「別にいいじゃない、鍵くらい」
見事な破壊力だ。

「クドリャフカの順番」でも、出番は少ないながら、破壊的に活躍します。

単行本を買う気力はないので、文庫で出ないかなと思っています。「秋期限定」でもよいのですけどね。

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