●ノルディック室内管弦楽団
急に雨が激しかったり不安定な天気だが、昼からクリスチャン・リンドバーグが指揮するノルディック室内管弦楽団の演奏会へいってきた。現代物だったりベートーヴェンの交響曲第7番だったり、トロンボーンの協奏曲ヒキぶり・・・ではなく吹き振りあり、アントンセンのトランペット協奏曲風ありと盛りだくさんで面白かった。
リンドバーグ(リンドベルイって書かれたりするんですが)って指揮してたんですね。このジャケットほどデーハーなかっこではないが青紫の胸アキシャツにスリムな黒のパンツ、胸には銀の光物ということで、新宿二丁目であってもおかしくないかっこで指揮して飛び跳ねていた。
リンクはHMVのほうにしておきますが、そのうち消えるかも。
なんか東京では1万円だが京都ではS席で6,000円でお安めである。それでも空席はあったので1万円じゃ全然はいらないのかな。メンバーの京都観光のために無理やり入れたのかな。プログラムをよく見ると京都では準メインみたいな曲がなかった。
曲目は
ラーション:トロンボーンの為のコンチェルティーノ
シベリウス:即興曲
リンドバーグ:トランペット協奏曲「アクバンク・ブンカ」(日本初演)
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92
他にアントンセンのアンコールやリンドバーグのトロンボーンソロ、全体のアンコールにプロコフィエフの古典交響曲終楽章、ラーションの偽りの神、グリーグの「ペールギュント」から山の魔王の宮殿と盛りだくさん。マンドリンのときと違い金管はやはり響きが深いほうが味があるなあ。私は金管萌えではないのですが、それでもいいなあ、と思った。ただソロはもちろん技術はすごいんだろうけど、基本的に単音だから曲としてはちょっとおもしろくはない。
ラーションのトロンボーンの為のコンチェルティーノはリンドバーグのトロンボーン吹き振りで、普通のヴィオラの位置の台から観客席に向けて吹きながら指揮である。曲は新古典的。シベリウスの即興曲は弦楽合奏で、これはよかった。日々是音楽で考えてみよう。シベリウス没後50年であるが、ということは著作権も切れるということである。 リンドバーグのトランペット協奏曲「アクバンク・ブンカ」(日本初演)はトーンクラスター的な部分やちょっと東欧からとるこっぽい感じがあったりリズム中心の部分とかちょっとごちゃ混ぜ感もあるが、暗いゲンダイオンガクではないのでよかった。
ベートーヴェンの交響曲 第7番はまさにリズムで飛び跳ねていました。弦楽パートは6-6-4-4-2で、結構すっきり聴こえて良いな。ちょっとCDなどで大きなオーケストラに耳が慣れすぎかもしれん。終楽章も快速系である。ただ勢いの良いところはよいが、荒さもあって、最近ダウスゴー/スウェーデン室内管弦楽団やヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィルなどの精度にはまだもう一歩かもしれん。もう少し洗練して欲しい気もするが、失ってほしくないものもある。
というわけで楽しめました。