« 祇園祭 | メイン | アランフェス協奏曲 »

July 20, 2007

●ゴーレム100

book-Bester-01.jpg思えば上半期は推理小説系統あいか読まなかったので、某場所での上半期には参加できず。でもまだまだ読む気おこらないなあ。。。ではあるが、アルフレッド・ベスターの「ゴーレム100」を読んだ。うーん、すごい!としか言いようはないんだけど、しかめっ面で読むのではなくげらげら笑いながら読めたのでよかった。これもつぼにはまったということである。

で、内容はというと、8人の蜜蜂レディがでてきて、Mr.シマ(コウサク?)がでてきて、美貌の黒人で精神工学者グレッチェン・ナンがでてきて、怪しく悟ったインド人の警察官インドゥニがでてきて、それぞれにからまりながらゴーレム100に立ち向かう?のであるが、 この気が狂ったような世界観と展開が面白すぎる。

で、筒井康隆の「パプリカ」を思い出してしまったのだが、こういう先達があるのね。

ベスターといえば「虎よ!虎よ!」なんだけど読んだかどうか記憶なし。。。ということは読んでいないのかな。まあいずれにせよSFの良いファンとは言えない私は幻の怪作といわれてもあんまりぴんとこないのであった。が、ゴーレム100おもしろいじゃないか。最初の蜜蜂レディの8重奏から笑い転げたのであった。残虐な方向に行くのかなーと思ったが、あまりにさらっと人でなしな展開にもう萌え萌えですよ。

途中から潜在意識とか自我とかちと古い定番かなーと思ったら、わけのわからん絵や図も交えて軽やかに飛びまくる感じがいいね。しかしこれは翻訳の力も大きいと思う。元の味を感じさせるこの訳は凄みがあります。

潜在意識とか自我とかいうと「パプリカ」がすごいなーと思っていたけど、これを読むと二番煎じに感じてしまう。あれはあれですごいんだけど。。。DVD買わなきゃ。

天帝シリーズの推理小説(と言って良いのか?)についでSFと思ったけど、考えてみると人外系ばかり読んでいる気がする。うーん、人外系♪

コメントする