●パンズ・ラビリンス
もう書いてることとやってることが全然違うのですが、「幸せのレシピ」も「ミス・ポター」も観ずに、「パンズ・ラビリンス」を観てきました。広告にやられたよ。もっとファンタジーしているとおもいきや、もうなんかハードな過酷・非情・暗い・重い・救いがないの3K的映画なのであった。したがって、最近のぬるいファンタジー映画のつもりでカップルで行くと大変なことになる。なんせ最後は明かりがともる前にあちこちですすり泣く声が聴こえるほど。オフェリアかわいそーやー。
私はスペイン内戦のことなどあまり知らないのだが、その丹念に描かれた暗さには暗然とする。日本でのほほんと暮らしているが、世界の各地では紛争や虐殺が行われているのだ。そしてオフェリアの魔法の国はあまりにはかなくその最後の説明も無理やり観客を納得させるためにとってつけた感じで、重さは現実にある。
というわけで観に行く気のある人は気を引き締めて哀しみの映画を観に行くつもりで行ってください。デル・トロ監督は「ブレイド2」や「ヘルボーイ」も撮っているらしいので観てみようかな。