« 二条城 | メイン | ヘッドフォンブック 2008 »

December 16, 2007

●ヴィンテージ・マーダー

book-Marsh-04.jpgナイオ・マーシュの「道化の死」が出てしまったので、先入先出の積読キューから「ヴィンテージ・マーダー」が押し出されてしまったので読んだ。ちなみに私の積読キューは時々先入後出になるし、すぐにオーバーフローするのでセキュリティ上の危険があります。

さて、男前アレンについては読むのは3作目ですが、今回は舞台がニュージーランドで劇場が舞台です。つうかナイオ・マーシュはニュージーランドの作家なんですね。英国推理小説の女流四天王はクリスティ・セイヤーズ・アリンガム・マーシュらしいのですが、本格推理小説っぽいのはクリスティとマーシュかな。セイヤーズは文学よりだし、アリンガムはサスペンスに近い気がする。そういうわけで私はどちらかというとクリスティ&マーシュよりが好みなのだ。

ただクリスティは謎もそうだけど解決時の衝撃というかカタルシスが大きい。。。というか、そうなるように他の要素を切り捨てているわけだ。マーシュは探偵役のアレンが警部であることもあり、尋問シーンが続いたり、つくりはよいけど謎が解けたときのインパクトがちと弱いんじゃないかな。細かく作っているし、殺人のシーンなども劇的(劇場だし)なんだけど、やはり犯人とかに動機に驚きがないのです。いや、マーシュは好きなのでどんどん出して欲しい・・・が、できたら発表順に読みたいんですけど。(イネスみたいにあちこちに飛んでいるといつの間にかアプルビイも結婚してたり子供ができたりしてるからなあ)

コメント

うーん、4冊目だった。

コメントする