●ダークナイト
2日ほど夏休みで東京へ戻って久しぶりにオフィスに顔を出したり。東京は涼しかったが、京都へ戻ると即座に溶ける。夕方でも暑いので映画にでもと思ってスケジュールを見てみると、「ダークナイト」が先行上映されていたので観ることにした。うん、「スカイ・クロラ」も公開かあ。。。明日にしよう。
「ダークナイト」。。。バートン版に比べると、すべてを滅殺し精神を滅ぼしつくすくらい暗いです。カップルで行くには注意しましょう。それにしても、バートン版という言い方は「千夜一夜物語」みたいでちとおもしろい。
「ダークナイト」。。。おいらは夜だとばかり思っていたよ。騎士だったんですね、お馬鹿な私。で、前の「バットマン・ビギンズ」もシリアスだったので、少々覚悟してはいたものの、ここまで暗くてシリアスで救いがないとは思わなかったよ。ジョーカー役の亡きヒース・レジャー、すごいです。最初は前のニコルソンほどじゃないかなとも思っていたけど、どんどん凄くなっていく感じで、これは演出のせいもあるんだろう。最初はちょっと変な小悪党って感じなんだけど、もう留置場以降はぶっちぎりである。 あ、バートン版ももちろん好きだけど、これの後だと本当にファンタジーになっちゃう。でも後口はあれが限度かもしれない。
クリストファー・ ノーラン監督もすごいなと思った。前作でもそうだったけど、後半もう一瞬たりとも目の離せないような脚本・演出・構成は凄すぎる。しかし、ちょっとは瞬きするくらい許してくれよー、って感じです。
USでも大ヒットのようだが、しかし見終わってのカタルシスや爽快感はまったくなく、ジョーカーやツーフェイス、レイチェルのこと、「どちらを選ぶんだ」というのが後々まで心に澱のように残る映画で、カップルなんかで行くと後が続かないのでは、という映画です。結局捕まえようが何しようが、バットマンもゴードン警部補もジョーカーに精神的にぼろ負けです。そしてそれは観客も同じ。救われなさ加減は半端じゃないですぞ。