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July 30, 2008

●道化の死

book-Marsh-05.jpg溶けると本も読んでいないのですが、ぜんぜん読んでいないわけでもなく、まあぽつぽつと囲碁の本を読んだり、考古学の本だったりするのです。さてほんの少し読んだ本では、ナイオ・マーシュの「道化の死」。男前のアレン警部・・・いやアレン警視でございます。順調に昇進しているわけですな。私のサイトでも結構書いているような気がする(意味のある内容は書いていないのだが)。

で、「道化の死」は、田舎の村で続くモリス・ダンスの演じられる中で殺されるというまさに不可能犯罪なのですが、民俗芸能とのからみがおもしろいです。また、民俗舞踊おタクのドイツのおばちゃんとかわけのわからん人物も登場して、なかなかおもしろい。でもやっぱりアレン警視登場後は尋問的な会話が続くので、そろそろなんかバリエーションもほしいところですが。

で、民俗舞踊を楽しむには飾りつけとか踊りとか、絵や図があるといいなと思ったり。また、仕方ないとはいえ、偶然性はちょっと私的には減点です。まじめな推理小説好きの人向きですね。最近の私はグラディス・ミッチェルよりである(単に壊れているだけかもしれん)。

コメント

はじめまして、こんなマニアックな(失礼)ミステリを読んでいらっしゃる方が他にいると知って嬉しくなってコメントさせていただきます。
確かに「尋問的な会話が多」くて中だるみがはげしいですよねー。この作品に限らず。
ではでは

有沢さん、はじめまして。マーシュはそれなりに読んでいますが、「バルカン劇場の夜」がまだかな。アレンが警察官なので仕方ないかもしれないですが、私の感覚ではやはり事件以降尋問が長いんですよね。でも好きなほうなんですけどね。

また他の作家でも何かコメントしてください。では。

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