●蒼い月 なみだ事件簿にさようなら!
最近日本のほうの推理小説では今ひとつ読みたいものがでていない。法月綸太郎さんの作品はまあ好きなほうだが、どうも単行本で買う気になれなくなってきた。有栖川有栖さんは単行本・・・もう文庫でもあんまり買わないかも。鯨統一郎さんも単行本だと買う気にはなれないけど、ノベルスだったので買っちゃいました。
まあ軽いものを・・・と鯨統一郎さん&波田煌子はほのぼの系?と思って選んだのだったが、今までのと違って重いし暗いじゃないか。。。でもよくできているほうかと思ったし、なかなかおもしろかった。
今回もカバーは朝倉めぐみさんで、これも結構好き。
「蒼い月 なみだ事件簿にさようなら!」はサイコセラピスト波田煌子(なみだきらこ)シリーズの最新刊で、最後?であろうか。 今までのほのぼの短編集とは違い、けっこうヘビーな長編です。もっともキャラや流れはやはり軽いというかそこに重さはないのですが。
シリーズとしては「なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子」「なみだ特捜班におまかせ!」「なみだ学習塾をよろしく!」と続くのだが、登場人物の関係が過去の作品依存なので、さすがに「蒼い月」単体で読むのは面白さ1/10以下となるでしょう。が、しまった、おいらは最初の「なみだ研究所へようこそ!」こそ読んだが、「なみだ特捜班におまかせ!」は積んであるし、「なみだ学習塾をよろしく!」は買ってもいないような気がする。やはり、「なみだ特捜班におまかせ!」くらいは読み返そうかと思ったぞ。
しかし鯨統一郎さんのはいくつか読んだはずなのにBlogに書いてないなあと思ったら、「なみだ研究所へようこそ!」は2001年のようだ。その後間暮警部の見立て殺人も途中で飽きた気がするしなあ。。。でも「九つの殺人メルヘン」「すべての美人は名探偵である」も読んだはずだが、、、これもずいぶん前なのか。