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December 25, 2008

●儚い羊たちの祝宴

book-Yonezawa-07.jpg なんつうかもう単行本では買う気力がない作家も多いんだけど、米澤穂信さんのはがまんできなかったので、「儚い羊たちの祝宴」を読んでしまった。「ラスト一行の衝撃」という宣伝文句に惹かれたのもありますが、ちょっと毛色も違うようなので。。。

古典部シリーズや小市民シリーズに比べるとちょっと残酷な感じなので、好き嫌いは少々分かれるかもしれないが、短編としてはどれも良くできていると思った。まあ最後の一行でどんでん返しというよりは、最後の一行で10点着地、という感じで、単純などんでん返しの一行ではないので、「ラスト一行の満腹感」みたいな感じでしょうか。。。私は食べたくないけど。単なるパズルではなく、小説なんだというところが好きなのだ。

で、小市民シリーズも年明けにはでるような話も聴いたので、楽しみである。

コメント

こんにちは。
なかなか面白い短編集でした。
どれも最後できれいに落ちて(着地して)いますね。
ただ、ラストの一編の意味がよくわかりませんでした・・・。

ごぶさたです。ラストの一編の意味・・・他のは雑誌などで発表されているようですから、単行本に際してバベルの会の意味というか本当の位置づけを明確にすることで、各短編の登場人物の位置づけを明確にしたのでは(夢想か現実かというところで)。またバベルの会自体にいったんまとめておくというのもあるかも。まあちょっと最後のは現実離れしすぎているので、これ自体(小説の中での)現実と夢想の挟間にある気もします。。。まじめに考えてないですが。

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