July 30, 2005

●FLORA220W NC2

PC-FLORA-220W.jpgいやあ、忙しいというか、例えそれほどでもなくてもこの気候では仕事する気になりませんなあ。もう疲れが残るお年頃である。さて、8月のお盆には帰省するので必要だなあと自分に言い聞かせて、久しぶりにノートPCを購入した。日立のFLORA220W NC2とはこりゃまた我ながら渋い。無線LANもないし、HD20GBしかないし、Pentium M じゃないし、重量も2kg弱あるんだけど、ワイド液晶で安い。秋葉原の某ショップ(まるわかりやな)で、84,800円でした。メモリ256MB追加と無線LANカードあわせて94,000円。けっこういろいろと悩んだんだけど、自宅でセットアップしたら、今のところけっこう気に入っている。

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July 25, 2005

●ウェットン/ダウンズ

CD-Wetton-01.jpg本のほうではムヒカ=ライネスの「七悪魔の旅」購入。さてがんばって読まなくては。その他にストルガツキーの「月曜日は土曜日に始まる」が再販されたようです。興味のある人はこの機会を逃さないように。おまけに池袋西武リブロでミュリエル・スパークの「シンポジウム」を売っていた。流通在庫かなあ。古本で持ってるしちょっと考えるべ。

さてジョン・ウェットンジェフ・ダウンズといえばエイジアなんだけど、その2人のコラボレートです。まあ最近のエイジアはちょっと趣味とは違うし、ウェットンのソロ作品も歌は良くてもバッキングがあたりまえすぎて全然おもしろくなかった。今回のコラボである「アイコン」はほどほどに面白かった。内容は、あの頃のエイジアつう感じです。ソロよりは伴奏がそれっぽいので、まだ楽しめるんだけど、まだまだものたりんのう。。。やはり伴奏が強力にしないと活きないと思うんだけど、好きに歌いたいのかなあ。もっとバックをプログレっぽくしても、全然声も負けないと思うんだけどなあ。

それぞれにはまあ良い曲が並んでいるんだけど、ボーナストラックのヒート・オブ・ザ・モーメント(2005ヴァージョン)がやはり面白かったりするようではやはりものたりんということか。

July 24, 2005

●ディフェンス

book-Navkov-04.jpg夕方秋葉原に出ていたら地震で山手線が止まっていて結構つらかったっす。コンビネーション攻撃を仕掛けられているんだね、ぼくも。さて、ウラジーミル・ナボコフの「ディフェンス」を楽しんだ。やはり仕掛けが多いけど、少なくともチェスのシステムの部分はわかりやすいのでありがたい。また、今回も1行目から仕掛けかい!って感じでございました。それを最後の行で落とすのかい!なんか笑っちゃいましたが。

この小説は、ナボコフ対ルージンのゲームでもあるんだけど、もう一方的なコンビネーションで、ルージンはディフェンスを考えるだけだというのが悲しい。勝ちようがないんだから。最後も自由に向かったというよりは、向かう目の前にさえチェス盤の幻影が見えているわけで、チェスの神様に捕まえられたんだから、結局はそれさえもナボコフの読み筋でメイト!という気がする。その他に黒のクイーン?としてルージン夫人がでてくるんですが、彼女も「愛」というわけではなく「憐憫」か「母性愛」の元にコンビネーションの一部に組み込まれているんですよね。またヴァレンチノフの再登場はディスカバードチェックみたいで楽しい。ヴァレンチノフはナイアーラトテップみたいですなあ。

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July 20, 2005

●ギリシャCD 3題

CD-Apergis-01.jpgCD-chrismos-01.jpgCD-lonely_land.jpg

なんだか暑くて湿度高すぎ。こんなときは地中海を幻想しようと何枚かギリシャものを購入した。XAVIER Recordsというネット専門のCDショップで初めて購入したんだけど、試聴もできてけっこう良い。完全に民族音楽のものはちょっと苦手なんだけど、エスニックジャズというのか、エスニックフュージョンとでもいいましょうか、撥弦楽器愛好家の皆様はぜひ試聴してください。ギリシャものは音階といい変拍子といい私を呼んでいる。。。

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July 16, 2005

●姑獲鳥の夏

Movie-Ubume.jpg3連休で仕事したくない。といいながら後半するかもしれないので、とりあえず今日はぬるむ。というわけで「姑獲鳥の夏」を観てきた。初日なのにとしまえんのユナイテッドシネマは人が少ない。観るには良いのだがつぶれて欲しくはない。さて、実相寺昭雄監督で、元々映画化なんだけできるのか?という筋だったので、どうするんだろうと思っていたんだけど、結構正面から作っていたので、へーという感じ。ちょっと演出が鼻につくところもあるけど、憑き物おとしからは良かった。つうか原田知世様の映画ですな、これは。彼女はすばらしい。いつの間にこんな女優になってたんだ。

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July 14, 2005

●月が昇るとき

book-Mitchell-02.jpgグラディス・ミッチェルの「ソルトマーシュの殺人」が気に入ったので、勢いで晶文社からでている「月が昇るとき」も読んだ。こちらは13才の少年の視線(書いているのはもっと後の設定らしい)で書かれた連続殺人事件というか切り裂き魔の話なんだけど、妙に少年たちがよく、萩尾望都の「ギムナジウム」などを思い出させるような世界である。とはいえ、もっと下層階級なんだと思うけど。

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July 12, 2005

●SUSE LINUX Professional 9.3

pc-SuSE.jpg仕事の方はほんの少しだけ区切りがあって精神的には少し楽なのだが、他の仕事もあって息つく暇が無い。こんな状態では組織として長期間は持たないと思うのだが、最近の経営は使い捨て文化になっちゃうんだろうな。

さて、ストレスが溜まるとシステムを入れ替えたくなるわけで、サーバ交換しようとVine Linuxのマシンを作ってはいたんだけど、Pen-IIIなんかうるさい。Pen-III熱いかなと思ったけど、消費電力は 20W 強で、最近のCPU(70W以上)に比べるとたいしたことないなあ。HDのせいかなあ、でもうるさいなあと自分に理由をつけて、Geode NX の低消費電力サーバにしようと画策中。

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July 10, 2005

●ソルトマーシュの殺人

book-Mitchell-01.jpg
国書刊行会の世界探偵小説全集はアントニー・バークリーが読みたくて買い始めたんだけど、最近は他の作家にはまっている。英国ファルス派というか英国新本格派のマイケル・イネスもおもしろかったし、マケイブもけっこういい線いっていた。デイリー・キングは「海のオベリスト」を先にしてしまったのだが、「空のオベリスト」も準備済み。。。なんだけど、次は英国ファルス派にはいるらしいグラディス・ミッチェルの「ソルトマーシュの殺人」を読んだ。これ大好き。マープルものをぐちゃぐちゃにして歪ませて皮肉たっぷりにするとこうなるのかな。

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July 09, 2005

●N.S.P.

昼から SuSE Linux 等の買出しにでたら、帰りは雨。雨はしかたない。N.S.P.の天野滋氏が亡くなられたということで、帰り道はmp3プレーヤーに入っている彼らの歌を聴くと、なんだかたまらなくなってきた。どうも高校から大学時代の思い出というか私の心の形と直結しているようだ。「さようなら」「雨は似合わない」から「北北東の風」「弥生つめたい風」聴いていると本当に切ない。最後のほうはフォークよりニューミュージックがはやっていたので、辛い時代だったと思うが、確かに僕たちの時代の曲だったと思う。さようなら。

July 08, 2005

●Pink Floyd Revisited / Mostly Autumn

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そろそろ音楽もプログレ系とクラシックを分けなくてはなんのこっちゃらよくわからん状態になってきた。とりあえずプログレ系の話をひとつ。Mostly AutumnというUKのバンドのDVDを購入。「Pink Floyd Revisited / Mostly Autumn」というわけで、DVD一枚はPink Floyd の曲演奏のライブ、もう一枚は自分たちの曲のライブという2枚組です。Mostly Autumnはトラッド+ポンプでちょっとシンフォニック系つう感じかな。そんなにうまいとも感じないし、聴き込んでもいないけど、Pink Floydということだまされてみました。まあいいか。紹介はするけど、推薦はできない、て感じです。まあ Pink Floyd はライブ8でも復活してたしね。

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July 05, 2005

●アルゼンチン短篇集-バベルの図書館

ムヒカ=ライネスの「七悪魔の旅」が7月に出るということなので、先に読んでおこうということです。「アルゼンチン短篇集」はいくつか拾い読みしてたんだけど、今回全部読んだ。傾向としてはだいたい有名どころがおもしろく、やはり有名になるだけのことはあるのかなと思ったり。最近イギリスとかロシアよりだけど、ラテンアメリカも捨てがたい。

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July 01, 2005

●ジーヴズの事件簿

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さて、「ジーヴズの事件簿」は文藝春秋版のP.G.ウッドハウスです。国書刊行会版の「比類なきジーヴス」とは重なっているんで、一冊だけ取るならこちらかな、という気もするんですが、はまっちゃえば全部買っとけ、って感じですので問題なし。で、国書刊行会版に入っていない話と、重なっている部分はすまんが最初の一部を読みました。次読み返すときは文藝春秋版からやろう。というわけで文藝春秋版のP.G.ウッドハウスはまずは3巻までの予定ですが、売れ行きによっては今後もあるのでみんな買えよ。イギリス落語だと思って読めばよろしい。

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