●探偵小説のためのノスタルジア 「木剋土」
いつの間にか7月。。。今年も折り返してしまった。で、あんまり本も読んではいないのだが、ついつい古野まほろの新刊が出ていたので読んでしまった。今回はぞなぞな陰陽師のほうで、探偵小説のためのノスタルジア 「木剋土」でございました。
好みとしては今回のほうがどろどろの設定で好きだ。。。つうかまあ名探偵の掟みたいにそもそもパロデイ的だし。で、探偵小説を解体してみると、本格本格いっている部分は付録の調書の謎解きみたいなパズルになっちゃって、小説としての物語性はどうでも良いとか書かれている動機が担うことになるわけですなあ。ついでに言うと、クイーン後期の操りのテーマは後者でしかできないのだから、そういう人々は後期クイーン否定派なのかな。しかし神様をよう否定しきらんので、言をあいまいにしている気もするな。わたしゃ、クイーンなら中期から後期派なので、本格ではなく物語性の中でしか生きられないことになる。
まあ最後の戻りはちとずるい。かも。