●クレア
ローレンス・ダレルのアレキサンドリア四重奏の最後である「クレア」を仕事納めの後、喫茶店をはしごしながら読了。なんとか今年中に、文庫復刊前に終わったね。
第4巻の「クレア」はなんじゃろ?クレアの存在は全体の人々と愛を見つめる視線でありうるのだろうか?と「マウントオリーブ」の感想の最後で書いたんだけど、第4巻は、生者と死者の世界だったね。そういう意味ではクレアはダーリーの相手としての生者の代表として、またパースウォーデンやナルーズ、スコービーといった死者の想い出をひきずってその間に立つ巫女のような役割だったのかなあ。