December 29, 2004

●クレア

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ローレンス・ダレルアレキサンドリア四重奏の最後である「クレア」を仕事納めの後、喫茶店をはしごしながら読了。なんとか今年中に、文庫復刊前に終わったね。

第4巻の「クレア」はなんじゃろ?クレアの存在は全体の人々と愛を見つめる視線でありうるのだろうか?と「マウントオリーブ」の感想の最後で書いたんだけど、第4巻は、生者と死者の世界だったね。そういう意味ではクレアはダーリーの相手としての生者の代表として、またパースウォーデンやナルーズ、スコービーといった死者の想い出をひきずってその間に立つ巫女のような役割だったのかなあ。

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December 27, 2004

●2004年に読んだ本

去年から「読むぞ!」と再開して、月1冊ペースでしたが、今年はけっこう読んだかな、他にも一応推理小説などあるし。その分+仕事の忙しさで後半日々是音楽のほうは開店休業中になってました。まだ年末まで数日あるので、「アレキサンドリア四重奏」はなんとか終わらせたいと思う。。。が、スタージョンの「時間のかかる彫刻」とクイーンの「三角形の第四辺」を同時に読んでいるのでどうなることやら。除夜の鐘聞きながら読んでたりして。スタージョン、初めてかも。クイーンの「盤面の敵」を読んだことがあるがスタージョンを読んだことにはならんだろうし。さて、今年読んだ本をちょっと並べて、書いてみようかな。

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December 23, 2004

●BiBio wGate 接続

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昨日書いた BiBio wGate が届いたので設定した。速過ぎですが、昨日書いたけど昨日注文していたわけではないのです。本体は全然問題ないんだけど、Sambaの設定がちょっとおかしくなっていたのでそちらに時間がかかる・・・が、全然問題なしですよ!有線(100M)であれば、320kbpsでSambaさんでも問題なし。インターネットラジオもそのまま使えたし、とても良いんだけど、表示が1ラインなのだけがとっても不便。あと無線11gがCFでできればなあ。。。という感じ。

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December 22, 2004

●BiBio wGate

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iAudio M3 は気にいっているんですが、40GBもう限界。クラシック系を320kbpsでためていくと、すぐ増殖しますなあ。まだフォーレの室内楽曲集や入れたいものがいろいろあるのに。。。はやく1.8inch 80GBのHDでないかなあ。換装できないかなあ。。。

せっかく手持ちのCDをmp3にしたので、サーバにまとめようとしています。とすると他でも聴いてみたいと思ったり、なので、BiBio wGateを注文してみた。

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December 19, 2004

●マウントオリーブ

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ローレンス・ダレルの「マウントオリーブ」ですが、「エジプト4人衆」の第3巻です。だいたい「ジュスティーヌ」のときに、ぼく、ジュスティーヌ、ネシム、メリッサの愛の行方はいかに(昼の1時より放映中)みたいなのりだったのに、第3巻のタイトルは第1巻にでてこないマウントオリーブですから。もう技かけすぎでダレルったらいやん、って感じです。

第3巻では今までできて、なんでだろう?と思っていた事件のつながりが見えてきて楽しい。しかもパースウォーデンがどんどん重要になってくるし、ぼんやりダーリーはアレキサンドリアの関口巽くんになっちゃってるし。ただ、その自殺の部分はやはり謎があるなあ。そうそうパースウォーデンさんの盲目の妹初登場です。パースウォーデンが愛していたのは実は・・・ジュスティーヌが愛していたのは実は・・・。そんな中で印象薄かったメリッサが、実は愛というものの本質を最も純粋な形で突いているかもしれないのが考えさせられるね。

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December 18, 2004

●あの薔薇を見てよ

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エリザベス・ボウエンの「あの薔薇を見てよ―ボウエン・ミステリー短編集」を途中まで読んだ。ミステリー短編集とあるがミステリーとはち・が・い・ま・す・か・ら。どちらかというと英国ゴシック幻想に近い流れではあるが、かといって遠い話ではなく英国の生活の中の日常に潜む「不安」や「恐怖」なのである。

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December 16, 2004

●情報処理技術者試験-PM

10月17日に一応受験した情報処理技術者のPMに合格したみたいだ。これって現在どのくらいの意味があるのかな?

まあ今回は1分たりと勉強せず、午前午後3回の試験とも20~30分前に退席したわりには良かったといえよう。かつて特種で合格して以来15年ぶりの受験なのだが、昔々の情報処理特種とそんなにレベルは違わないように思った。まあ絶対値の点数なので、私が合格したから誰かが落ちたわけではないだろう。でも会社から何にも出ないんだよね。とほほ。

December 14, 2004

●さば移行計画(だらだらと)

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前から書いていて一向に進展していない自宅サーバ移行であるが本格的に進めようかと思っている。理由はSUNTACのBiBio wGateを急に使ってみたくなったからです。iAudio用にクラシックなどを中心に手持ちのmp3ネタが40GBを超えてきました。せっかくなので、ベッド脇でもそれで聴きたい、CDの入れ替えなんか嫌だーというわけです。人間とことんルーズになるもんですね。

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December 12, 2004

●顔

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というわけで、急に読みたくなって、エラリー・クイーンの「」を読んだ。これで、33/39クイーン。 「顔」は後期の作品で、華麗な展開はないのだが、けっこう渋い。このなんともいたたまれない後味が好きだ。推理小説としては途中でわかっちゃうので、評価低い人も多いと思うんだけど、後期のクリスティーと同様に、読後に噛み締めると味が出るタイプなのだと思う。

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December 11, 2004

●エラリー・クイーン Perfect Guide

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街は12月、書店で「このミス2005」を発見しぱらぱら見たのだが、どうも興味なし。最近では本格っぽい感じもあるが、ちょっとミステリという言葉にかかるイメージに違いがあるのだなあ。エリザベス・ボウエンの短編集を読んでいて、これも「ミステリ短編集」と副題がついているが、ミステリってどいう意味?って感じです。

さて、「このミス」はあわないので、目に付いた「エラリー・クイーン Perfect Guide」を購入。いやあこれは楽しいなあ。やはりクイーンが好きだ。昔はクリスティが好きでクイーンはちょっと、という感じだったのだが、国名シリーズなどしか知らなかったせいでもある。私は中後期の作品が好きなのだわ。読んだ長編数を数えてみると、32/39クイーン。 しかも国名シリーズまだ3作も読んでないし。ここまでくると意地でも全部読んでしかも忘れているやつを読み返すさ。

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December 10, 2004

●高所恐怖症

高いところは絶対に嫌なんですが、最近会社のオフィスでも窓際の全面ガラスがあったりで、体調悪し。今日のasahi.comのニュースで世界一高いところの橋とか。写真見るだけで、雲の中に突っ込んでいますがこんなところ走っていいの?って感じです。天候の問題とか誤っての事故とかないんですかね。

こんな雲の中を走っていると、橋の向こう側はもはや異世界である可能性も高そうだ。

December 09, 2004

●匠味アボガド山葵

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最近とても忙しくて帰宅も遅い。10時過ぎなのであまり開いているところもなく、モスバーガーにはいった。すると前から一度は食べてみたかった「匠味アボガド山葵」がメニューで見えたので、一応聞いてみるとあるとのこと。売れてないんでしょうか。まあ疲れて気を失っているので注文してみました。

するとナイフ、フォーク付ででてくるじゃあーりませんか。うーん、けっこううまいなと思っているうちに空腹のためにきちんと味わうことなく食べ終わってしまった。うーん、残念。カレースープも頼んだので、普通のファミレス以上の値段のような気がするが、まあ気を失っているのでよくわからない。でもスープはけっこうよいのでまた頼んでみよう。あ、「匠味アボガド山葵」も再チャレンジだ。

December 05, 2004

●バルタザール

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ナボコフの作品を古書で収集中。汚くても積んでおくと安心する私です。

ローレンス・ダレルの「バルタザール」ですが、例の「エジプト4人衆」の第2巻です。あら、やっぱり「ぼく」はだめだめで、バルタザールおぢさんは冷徹な目で見ています。「ぼく」かわいそうですねえ。「ジュスティーヌ」ででてきた出来事や会話、日記や本のみかたがどんどん変わっていきますねえ。いやあおもしろくなってきました。やはり第1巻だけでは水晶の一つの面だけを見ていたに過ぎず、それだけではガラスとあまりかわりがないわけだけど、いくつかの切り口が現れると複雑な輝きを見せ始めるようなもんです。

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December 04, 2004

●ダウンロードランキング

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日々是音楽も最初の公開から約2年、新装開店から半年が過ぎました。最近ルーズしてますが、この半年のダウンロードランキングとちょっと感想など。

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December 01, 2004

●冬の色

すっかり年末進行ですが、どこもかしこも年末の飾り付け。はでできれいなのも良いけど、新宿アイランドタワーでは静かな青です。私の中ではBlue Requiem という言葉が浮かんでいる。